【前週までのレビュー】10月中旬からの期近主導の急騰は、内部要因主導の値動きと みて、目先、修正安場面になると予想した。 【手掛り材料難だがテクニカル面から売りか】 JPXゴムRSS3号の活発限月の4月限は、売りが優勢となっている。10月30 日に253.3円まで下落し、その後の戻りは260円付近までとなっており、現状は 253〜260円前後で弱もち合いとなっている。 10月中旬からの急騰を主導した2023年10月限が納会オチとなったあとは、売 り物がちの展開となっている。10月限の暴騰は、内部要因主導だったとみられ、11 月限がサヤ寄せする動きはみせていない。現状、手掛り材料難となっており、出来高も 減少している。ただ、上海ゴムの中心限月1月限、JPXゴムRSS3号の活発限月4 月限ともにチャート上の重要な支持線に迫っており、それらを割り込むと、売りが加速 しそうだ。10月の急騰に対する調整安場面は、まだ続く可能性がある。 【上海ゴムは1万4000元の攻防】 上海ゴムの中心限月1月限は、1万4000元手前まで軟化してきた。10月16日 に1万4920元まで上昇し、一代の高値を更新した。だが、同水準で上値が重くなる と、10月20日には1万4375元まで軟化する場面があった。その後、1万475 5元まで戻したのち、再度売り込まれ、10月31日には1万4040元まで下落し た。現状、節目の1万4000元は支持されているが、同水準を割り込むと、9月27 日の安値1万3760元を試しそうだ。同水準も下抜くようなら、節目の1万3500 元を目指すとみる。 【中国の景況感が悪化】 10月31日に中国国家統計局から発表された10月の製造業購買担当者景気指数 (PMI)は、49.5となった。市場予想の50.2、景況感の分かれ目とされる5 0をともに下回った。製造業PMIが50を割り込むのは、2カ月ぶりのこと。内訳の 中でもっとも注目される新規受注は49.5となり、前月の50.5から1ポイント悪 化している。また、同時に発表された10月の非製造業PMIは50.6となり、10 カ月連続で50を上回ったものの、前月51.7から1.1ポイント低下した。このと ころの中国の経済指標をみると、底入感はみられるものの、まだ回復が始まったとは言 えないようだ。中国は、世界最大の天然ゴム消費国であり、同国の景気が本格的に上向 くまでは、ゴム相場がファンダメンタルズから買い進まれる可能性が低そうだ。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、修正安場面となっている。10月12日にこ れまで抵抗となっていた240円前後をしっかり突破し、翌12日には上海ゴムの大幅 高を手掛かりに250.4円まで急騰し、9月28日に付けた一代の高値241.0円 を更新した。その後も期近主導で続騰なり、10月19日には276.6円まで水準を 引き上げた。ただ、期近の上昇が内部要因主導だったことなどから、10月23日には 253.3円まで大きく水準を引き下げた。10月26日に268.0円まで戻した が、その後は253〜260円付近で弱持ち合いとなっている。 売りが先行すれば、10月23日と30日の安値253.3円がポイントになる。同 水準を割り込むと、19日の高値276.6円と26日の高値268.0円でダブルト ップが形成され、節目の250円や240円を目指した下落局面になるとみる。 一方、再び地合いを引き締めると、節目の260円が最初の関門になる。10月30 日以降、同水準では戻り売り圧力が高まっている。260円台にしっかり乗せると、1 0月26日の高値268.0円が視野に入る。同水準も上抜くようなら、節目の270 円や10月19日に付けた一代の高値276.6円を意識した展開になりそうだ。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムの動きに注目したい。中心限月の1月限は、節目の1万4000元に接近し ている。同水準を割り込むと、売りが加速しそうだ。その場合は、JPXゴムRSS3 号に強い下押し圧力が掛かるとみる。 【相場予想レンジ】 11月6〜10日のゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は240〜270円。テ クニカルの支持線は253.3円(10月23日と30日の安値)、抵抗線は268. 0円(10月26日高値)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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