(NY時間09:58) クアルコム<QCOM> 117.88(+6.99 +6.30%) 携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期は1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。携帯電話業界の過剰在庫がようやく解消されつつあることを示唆している。 多くの消費者が携帯の既存モデルを以前よりも長く持ち続けており、同社のチップの需要を妨げている。これが回復すれば、同社の主な収益源も潤うことになる。ただ、足元の携帯電話の需要は依然低迷。同社は今年の携帯電話端末の出荷台数を、前年と比較して、少なくとも1桁台後半の割合で減少するだろうと予測している。 アナリストからは「同社の予測は良くなりつつあるが、逆風は来年まで続くようだ」と述べている。その一方で「中国のアンドロイドで力強さが見られている。同社の在庫状況を考えると、これほど早い時期に上向くとは予想していなかった」とも評した。 (7-9月・第4四半期) ・1株利益(調整後):2.02ドル(予想:1.92ドル) ・売上高:86.7億ドル(予想:85.1億ドル) QCT:73.7億ドル(予想:72.2億ドル) 携帯:54.6億ドル(予想:54.3億ドル) QTL:12.6億ドル(予想:12.6億ドル) オートモーティブ:5.35億ドル(予想:4.84億ドル) IoT:13.8億ドル(予想:14.6億ドル) ・営業利益:26.7億ドル(予想:25.8億ドル) (10-12月・第1四半期見通し) ・1株利益(調整後):2.25~2.45ドル(予想:2.25ドル) ・売上高:91~99億ドル(予想:92.6億ドル) QCT:77~83億ドル(予想:77.8億ドル) QTL:13.0~15.0億ドル(予想:14.2億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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