(NY時間13:45) モデルナ<MRNA> 70.41(-5.79 -7.60%) ワクチンのモデルナ<MRNA>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、コロナワクチンが好調で売上高は予想を上回ったものの、1株損益は予想以上の赤字となった。赤字については主にリサイジングと税務評価引当金に関連した31億ドルの非現金費用が主因と説明している。 また、同社はコロナワクチンの年間売上高を60億ドル超と見込んだが、それは従来予想のレンジ下限であるほか、来年の売上高見通しを約40億ドルとした。これは来年の売上高が大きく落ち込むことを意味するが、同社は新薬開発に巨額投資を行っている中で、十分な資金を確保できるのか懸念が高まっている。 今回の決算を受けて投資判断を「売り」に引き下げたアナリストもいる。目標株価も従来の125ドルから60ドルに引き下げた。第3四半期を「またもや厳しい更新」と評価し、損益管理になお課題が残っていると指摘している。 厳しく損益管理すれば、さらなる減収圧力にも耐えられるかもしれないが、その余地はますます小さくなっているという。また、2024年度のカタリストはインフルエンザと希少疾患の追加的なアップデートに限定されそうだとも述べている。 (7-9月・第3四半期) ・1株損益(調整後):-9.53ドル(予想:-9.00ドル) ・売上高:18.3億ドル(予想:14.0億ドル) コロナワクチン:18.0億ドル(予想:14.4億ドル) ・研究開発費:12.0億ドル(予想:11.0億ドル) (通期見通し) ・研究開発費:約48億ドル(従来:約45億ドル)(予想:45.6億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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