(NY時間11:03) コインベース<COIN> 86.17(+1.57 +1.86%) 仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字が小幅に留まったほか、経常収益が予想を上回った。取引、サブスクとも予想を上回っている。 発表直後に株価は時間外でネガティブな反応を見せていた。EBITDAが予想を下回ったほか、総取扱高が個人投資家、機関投資家ともに予想を下回った。総取扱高は52%減少している。第4四半期については、サブスク、サービスとも経常収益は第3四半期並みを見込んでいる一方、EBITDAは大幅な黒字を見込んだ。 今回の決算を受けアナリストからは同社のファンダメンタルズの改善を見たいとの声も出ていた。「取引の経常収益は取引量の低迷が手数料の引き上げを相殺したため圧迫された。しかし、仮想通貨のボラティリティが低下しているにもかかわらず、営業コストの削減により、EBITDAは堅調に推移している」と評した。 ただ、株価は上下動の末、プラスに転じている。 (7-9月・第3四半期) ・1株損益:-0.01ドル(予想:-0.57ドル) ・経常収益:6.74億ドル(予想:6.55億ドル) 取引:2.89億ドル(予想:2.83億ドル) サブスク・サービス:3.34億ドル(予想:3.25億ドル) ・EBITDA(調整後):1.81億ドル(予想:1.20億ドル) ・総取扱高:760億ドル(予想:805億ドル) 個人投資家:110億ドル(予想:122億ドル) 機関投資家:650億ドル(予想:691億ドル) ・プラットフォーム上の資産:1300億ドル(予想:1096億ドル) (10-12月・第4四半期見通し) ・サブスク・サービス経常収益:第3四半期並み ・EBITDA(調整後):大幅な黒字 ・取引費用:売上高比で10%台半ば ・営業マーケティング費用:8500万~9500万ドル 【企業概要】 暗号資産取引の為のエンド・ツー・エンドの金融インフラとテクノロジーを提供する。インターネットに接続すれば誰でも簡単かつ安全に暗号資産への投資や利用が可能になり、ステーキング・支出・貯蓄・借り入れに暗号ベースの製品を使用することで、オープンな金融システムのメリットを体験できる。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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