[11月6日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2024 年 10 月限 10 月 30 日〜 11 月 2 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 9,596 9,743 ( 1) 9,517 (30) 9,595 +1 銀 111.8 113.0 ( 1) 111.2 ( 2) 112.2 +0.4 プラチナ 4,344 4,504 ( 1) 4,286 (30) 4,434 +90 パラジウム 5,400 5,400 ( 2) 5,400 ( 2) 5,400 0 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 3 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 1,999.2 +0.7 | ドル・円 150.42 0.27 円安 銀 (12) 2,328.5 +39.8 | 日経平均 31,949.89 +958.20 プラチナ ( 1) 944.3 +38.5 | NY原油 (12) 80.51 -5.03 パラジウム (12) 1,128.30 +1.90 |* ドル・円は 15時15分現在、原油は 3日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は中東情勢の行方を確認、とした。 金はイスラエルのガザ侵攻が開始されたことを受けて急伸したが、紛争拡大が抑制さ れたことを受けて上げ一服となった。現物相場は5月16日以来の高値2009.09 ドルを付けたのち、上げ一服となった。金先限は上場来高値9743円を付けた。 イスラエルのガザ侵攻が開始された。ネタニヤフ首相は10月28日、3週間にわた る戦争が第2段階に入ったとした。またイスラエル国民に「長く厳しい」戦いになると の見通しを示した。バイデン米大統領は29日、同首相と電話会談し、民間人保護や人 道支援の即時拡大を求めた。イスラム組織ハマスは病院に避難しているパレスチナ人を 人間の盾として利用しており、イスラエル軍はガザ住民に避難を呼び掛けた。カタール を仲介役とした人質解放の交渉も続いており、ハマスは数日中に外国人の人質を解放す るとした。米政権はイスラエルへの全面支持を公表しつつ、水面下では難しい要求を伝 達し、ガザ攻撃抑制で一定の成果と伝えられた。またガザから外国人と負傷者がエジプ トに退避した。ただイスラエル軍はジャバリア難民キャンプへの空爆でハマスによる7 日の「テロ攻撃」の首謀者を殺害したとしたが、パレスチナ人50人超が死亡した。ブ リンケン国務長官は3日にイスラエルとヨルダンを訪問し、ネタニヤフ首相を含む政府 首脳らと会談する予定である。イスラエル北部のレバノンやシリアとの国境沿いでの戦 闘や、イエメンのフーシ派がイスラエルに向けて巡航ミサイルを発射したことで紛争拡 大に対する懸念が残るが、イランに動きが見られず、紛争拡大は抑制されている。 米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標 を5.25〜5.50%で据え置いた。決定は全会一致で、2会合連続での利上げ見送 りとなった。声明で「経済活動は第3四半期に力強いペースで拡大した」とした。ただ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、FRBがインフレ率を2%に回帰させる にはまだ長い道のりがあるとし、一段利上げを正当化しうる経済データと労働需要の耐 性に言及した。金融情勢は明らかに引き締まっているとも指摘し、多くのリスクを挙げ た。市場では、利上げのハードルはより高くなっていることを示唆していると指摘さ れ、12月も金利据え置きとの見方が強い。一方、米財務省は四半期の国債入札規模を 増額させると発表した。ただ規模は1120憶ドルとなり、予想の1140憶ドルを下 回った。米国債の利回りが低下した。 【金ETF残高は小幅減少】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は1日時点で 1062.63トンとなり、前週末比0.80トン減少した。米国で0.29トン、英 GBSで0.04トン、英ETFSで0.50トン減少、南アで0.03トン増加し た。イスラエルのガザ攻撃が続いているが、紛争拡大が抑制されていることを受けて投 資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告による と、10月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは14万9385枚と なり、前週の11万2738枚から拡大した。今回は新規買いが2万0057枚、買い 戻しが1万6590枚入り、3万6647枚買い越し幅を拡大した。 日銀金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の柔軟化 を決めた。長期金利の事実上の上限だった1%を「めど」とし、一定程度超えることを 容認した。ただ金融緩和を維持したことから1ドル=151円台後半まで円安が進み、 金先限は上場来高値を更新した。植田日銀総裁は長期金利が継続的に1%を大きく超え ることはないと見通した上で、「金利の水準・上昇スピードを見ながら適宜ブレーキを かけ、判断を繰り返す」と述べた。また大規模緩和の修正時期については「来年の春闘 が大事な一つのポイントになる」と述べた。 【銀は金の上げ一服に上値を抑えられる】 銀の現物相場は、イスラエルのガザ侵攻を受けて10月20日以来の高値23.58 ドルを付けたが、金に利食い売りが出たことを受けて上げ一服となった。中東の紛争拡 大は抑制されており、今後の行方を確認したい。一方、米連邦公開市場委員会(FOM C)で金利据え置きが決定され、12月も利上げ見送りとの見方が強い。 1日のニーヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比116.85トン 減の1万3685.33トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建 玉明細報告によると、10月24日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは 2万4332枚となり、前週の1万9746枚から拡大した。新規買い、買い戻しが入 った。 当面の予定(イベント・経済統計) 6日 金融政策決定会合議事要旨公表 9月21-22日分(日本銀行) 独製造業受注 2023年9月(経済技術省) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年10月確報(Markit) ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2023年10月確報(Markit) 7日 全世帯家計調査・消費支出 2023年9月(総務省) 貿易収支 2023年10月(税関総署) キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) 独鉱工業生産指数 2023年9月(経済技術省) ユーロ圏生産者物価指数 2023年9月(EUROSTAT) 米貿易収支 2023年9月(商務省) 8日 独消費者物価指数 2023年10月確報(連邦統計庁) ユーロ圏小売売上高 2023年9月(EUROSTAT) 米卸売在庫 2023年9月確報値(商務省) 9日 国際収支(経常収支) 2023年9月(財務省) 中国消費者物価指数 2023年10月(国家統計局) 中国生産者物価指数 2023年10月(国家統計局) 米新規失業保険申請件数(労働省) 10日 英国内総生産 速報値 2023年7-9月期(国立統計局) 英貿易収支 2023年9月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2023年9月(国立統計局) 米消費者信頼感指数 2023年11月速報値(ミシガン大) 米財政収支 2023年10月(財務省) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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