経済統計解説=米NFPは鈍化、6月以来の低水準

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 10月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)は前月比15.0万人増とな
った。今月6月に同10.5万人増まで鈍化した後、9月には同29.7万人増まで回
復したものの、再び伸びが失速している。求人件数が減少傾向にあるなか、今年半ばか
ら雇用の増加基調が不安定となっている印象であり、来年にかけてNFPの拡大傾向が
転換する可能性を想定しておくべき。
 10月の米ISM非製造業景気指数は51.8まで低下した。事業活動指数が下げた
ことが全体の重しとなった。ただ、新規受注はしっかりと推移しており、非製造業を取
り巻く環境が悪化しているようには見えない。景気判断の分岐点である50を上回って
推移が続くだろう。
 9月のユーロ圏失業率は6.5%まで上昇したものの、6.4%から6.5%での推
移が続いており、変動は限定的。景気動向に影響されやすい若年層失業率が低水準で安
定していることからすると、雇用環境が悪化する兆候はまだ見られない。ただ、物価高
や金利高に圧迫されて、失業率はいずれ上向くだろう。
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