●論点解説原油、供給調整より需要不安の地合＝マーケットエッジ

　サウジアラビアとロシアは、それぞれ年末に向けて供給調整を継続する方針を確認し
ている。サウジアラビアは日量１００万バレルの減産、ロシアは３０万バレルの輸出削
減を継続することになる。更に、１２月には来年以降の対応を協議するとして、供給調
整の延長や規模拡大にも含みを持たせている。実際にどのような方針が示されるのかは
今後の原油価格動向にも強く依存するが、現在の原油相場環境に不満を有しているのは
明らかだろう。原油相場は改めて需給ひっ迫見通しを織り込む動きも見られたが、高値
では戻り売りを仕掛ける動きが強かった。需要環境に根強い不信感が存在することが確
認できる。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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