アジア株 材料難で方向感に欠ける 韓国株は続落、空売り禁止でもファンダメンタルズ改善しなければ上昇続かず 東京時間14:02現在 香港ハンセン指数 17692.34(+22.18 +0.13%) 中国上海総合指数 3058.87(+1.60 +0.05%) 台湾加権指数 16724.93(+39.98 +0.24%) 韓国総合株価指数 2436.83(-7.13 -0.29%) 豪ASX200指数 6990.10(+13.03 +0.19%) インドSENSEX30種 64967.43(+25.03 +0.04%) アジア株はまちまち、材料難で方向感に欠ける。あすの中国物価統計やパウエルFRB議長の講演を控え積極的な売買は手控えられているもよう。 中国10月の消費者物価指数は豚肉価格の下落の影響で再びマイナスに転落することが予想されている。生産者物価指数は下落幅が前月から拡大する見込みとなっており、先週の製造業PMIの50割れ、きのうの貿易統計に続きあすの物価統計も弱い内容となれば中国景気減速懸念が一段と高まる恐れがある。 中国人民銀行や規制当局が中国不動産開発会社大手の幹部らと流動性や資金調達などについて協議したとの報道が伝わっているが、さほど材料視されていない。 豪州株は小幅高。きのう豪中銀は5会合ぶりに利上げを再開したが、今回で利上げ終了との期待感が広がっている。ただ、原油価格がおよそ3カ月半ぶり安値圏にあることが嫌気されており、素材やエネルギー関連が総じて下落している。中国景気減速懸念や夏以降のOPEC生産量の増加、API原油在庫が予想に反して急増したことなど受けNY原油価格は時間外でも下落、一時1バレル=77ドル台を割り込む場面があった。 韓国株は続落。エネルギー関連や消費者サービス、医療品、ハイテク、公益など幅広い銘柄が下落している。 先週末に韓国当局は来年6月末まで空売りを禁止を発表、韓国総合は月曜日に1日として過去最大の上げを記録する場面があったが、空売りを禁止にしたところでファンダメンタルズが改善しない限り株価上昇が続く可能性は低い。金融危機など大きなショックが存在しない中での空売り禁止は「不当」だと非難する声も聞かれる。当局は空売りサーキットブレーカーや違法な空売りに対する処罰強化を検討しており、早ければ来週にも改善策を発表するもよう。
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