(NY時間09:52) アーム<ARM> 50.36(-4.05 -7.44%) ソフトバンクG傘下で半導体設計のアーム<ARM>が下落。前日引け後にIPO後初の決算を発表。7-9月期決算(第2四半期)の決算では1株利益、売上高とも予想を上回った。ロイヤルティ収入は不調だったものの、ライセンス収入が好調だった。 ただ、株価はネガティブな反応。第3四半期の見通しが1株利益、売上高とも予想を下回ったことが嫌気されている模様。同社は、スマートフォン市場の不振や新たなライセンス契約の不透明なタイミングなどの問題を抱えていることが示唆されている。 同社の半導体設計はスマホメーカーに広く使われており、今回の決算はスマホ業界の不透明感を示す。以前に比べて新機種への交換の動きが鈍く、スマホの出荷も伸び悩んでいる。ハースCEOは見通しに関し「広いレンジとなった。いつ大型契約がまとまるかという点が背景だ」と説明した。 アナリストは「第3四半期の冴えない見通しはスマートフォンの回復の遅れと取引完了のタイミングが原因。ただ、同社の基本的な構成要素のストーリーは損なわれていない」と述べた。 (7-9月・第2四半期) ・1株利益(調整後):0.36ドル(予想:0.26ドル) ・売上高:8.06億ドル(予想:7.47億ドル) ライセンス・その他:3.88億ドル(予想:3.27億ドル) ロイヤルティ:4.18億ドル(予想:4.29億ドル) (10-12月・第3四半期見通し) ・1株利益(調整後):0.21~0.28ドル(予想:0.27ドル) ・売上高:7.20~8.00億ドル(予想:7.73億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):1.00~1.10ドル(予想:1.04ドル) ・売上高:29.6~30.8億ドル(予想:29.6億ドル) 【企業概要】 世界の大手半導体企業やOEM向けに、高性能・低コスト・エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を設計・開発し、ライセンスを供与する。Arm CPUは、スマートフォンやタブレット、データセンター・ネットワーキング機器・車両用オペレーティングシステムとアプリケーションを含む多様なソフトウェアを実行する。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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