本日22時半に10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場予想は前年比+3.3%と前回の+3.7%から鈍化見込みとなっている。 米CPIは2022年6月の前年比+9.1%をピークとして伸びが鈍化し、今年6月+3.0%まで伸びが鈍化した。もっとも今年6月のCPI は、エネルギー価格が前年比-16.7%、中でもガソリン価格が-26.5%と大きく低下したことによるもの。2022年2月に起きたロシアのウクライナ侵攻を受けて、2022年半ばごろまで原油を中心としたエネルギー価格の高騰が起き、前年比ということで、その上昇した価格との対比となった今年6月のCPIが見かけ上鈍化した形。 その後2022年後半のエネルギー価格の落ち着きもあって、こうした現象が収まり、物価は一時的に反発。前回は8月と同水準の伸びとなる+3.7%となった。 前回の消費者物価指数の内訳をみると、エネルギー価格が前年比-0.5%とマイナス圏も小幅なものに留まった。ガソリン価格が+3.0%と今年1月以来のプラス圏となったことが背景にある。変動の激しい食料品は順調な鈍化となっており、前年比+3.7%と8月の+4.3%から大きく下げた。 食品とエネルギーを除くコア指数の構成項目では、全体を100としたとき34.8%とかなりの部分を占める住居費が前年比+7.2%と8月の+7.3%から鈍化いたものの、小幅にとどまった。 弱く出たのが医療費と中古車価格で、医療費が前年比-2.6%と5カ月連続でのマイナス圏、中古車価格は前年比-8.0%と11カ月連続でのマイナス圏となった。 今回のCPIではエネルギー価格の鈍化が見込まれている。EIA(米エネルギー情報局)による全米全種平均のガソリン価格が、NY原油先物価格の低下を反映して、9月の1ガロン当たり3.958ドルから3.742ドルへ5.46%の低下となっており、CPIでも同様に下がる見込みとなっている。 食品とエネルギーを除くコア指数は前年比+4.1%と9月と同水準が見込まれている。前回弱かった医療費、中古車価格は持ち直しが見込まれている。特に中古車価格は米自動車大手ビッグスリーの労働争議を受けた新車の供給懸念が中古車市場の需要拡大を招いたと見られ、反発に見込みとなっている。 これらの状況から総合が伸び鈍化、コアが前回並みという予想は納得のいく水準、予想通りの結果が示されると、反応は抑えられそう。ただ、0.1%程度のブレでさえも動きが出る同指標だけに、予想との乖離には注意が必要。 MINKABU PRESS 山岡和雅
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