ドル買い優勢、中東リスクや米欧インフレ差異に英政治不透明感などで=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢、中東リスクや米欧インフレ差異に英政治不透明感などで=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米国とイランとの合意についての交渉が暗礁に乗り上げており、NY原油先物が再び買われている。一時低下していた米10年債利回りは足元で下げ止まっている。ドル円は157円台後半から158円をうかがう動き。介入危険水域に入っているが、いまのところ急激な円買いフローは入っていない。ただ158.00付近には大口のNYカットオプションが観測され、上値は抑えられている。ユーロドルは1.17台前半から一時1.17台割れまで下落。この日発表された仏CPI前年比+2.2%と前日の米CPI前年比+3.8%の絶対的な水準の差がユーロ売り・ドル買いにつながる面が指摘されている。また、当初値動きの鈍かったポンドドルも英政治関連の報道で一時1.35台割れとなった。スターマー英首相のライバルであるストリーティング英保健相が党首選を準備していると英タイムズが報じたことが背景。ユーロ円やポンド円は連れ安となり184円台後半や213円付近へと下押しされている。このあとのNY市場では米PPIの発表が控えており、足元ではやや動きが落ち着いている。

 ドル円は157円台後半での取引。東京朝方の157.57付近を安値に157.70台までの揉み合いが続いたあと、ロンドン時間に入ると一段とドルが買われている。中東情勢の不透明感を受けてNY原油先物が再び102ドル付近に上昇していることがドル買いを誘った。ロンドン午前には157.90付近まで高値を伸ばした。しかし、158円台には届かず、足元では売買が交錯している。介入が警戒される水準となっていることや、158.00のNYカットの大規模オプションが観測されている。

 ユーロドルは1.17台前半での取引。東京午前の1.1742付近を高値に1.1730-40での揉み合いが続いたあと、ロンドン時間に入ると売りに動意付いている。原油高や米欧のインフレ率の水準の差異などがユーロ売り・ドル買いを誘った。ロンドン午前に1.1696付近まで安値を広げている。その後は、NY勢の参加を控えてやや下げ渋り。対ポンドではユーロ売りが先行したが、足元では値を戻している。

 ポンドドルは1.35台前半での取引。ロンドン朝方の1.3551付近を高値にユーロドルに連れ安となった。足元では英政治関連の報道で安値を1.3495付近まで広げる場面があった。スターマー英首相のライバルとして知られるストリーティング英保健相が「党首選の発動を準備していると側近に通知」と英タイムズが報じたことに反応した。ポンド円は東京午前の213.70付近を高値に売られている。ユーロ円に連れ安となったあと、一時212.98付近まで下落する場面があった。ユーロポンドは0.8648から0.8672までのレンジで下に往って来いとなっている。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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