NYプラチナ市況=続伸、米輸入物価指数の低下が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   900.1      909.4       894.3       902.8    +  0.8
         (24/ 4)   908.3      915.3       900.4       909.3    +  1.0
 パラジウム  (23/12)  1040.00    1055.50     1023.00     1049.60   +  9.30
         (24/ 3)  1030.00    1059.00     1030.00     1053.40   +  8.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          19,350         27,110        82,276       (-  3,594)
 パラジウム          6,254          5,554        26,999       (-    382)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          34,945.47  -  45.74
     15日  151.40/42   1.0843/45   ・ナスダック         14,113.67  +   9.83
     16日  150.73/75   1.0846/48   ・10年米国債利回り      4.45  -   0.10
・NY原油  (23/12)   72.90 - 3.76  ・SPDR保有金残高    870.45      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが0.4〜1.8ドル高、
中心限月の1月限が0.8ドル高、パラジウムが8.70〜10.80ドル高、中心限
月の12月限は9.30ドル高。
 プラチナ1月限は小幅続伸。時間外取引では、ドル高を受けて戻りを売られたが、金
堅調が下支えになった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引で
は、米輸入物価指数の低下や金堅調が支援要因になったが、株安に上値を抑えられた。
 パラジウム12月限は米輸入物価指数の低下や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢と
なった。
 プラチナ1月限は時間外取引を894.3〜908.9ドルのレンジで推移し、前日
比1.8ドル高の903.8ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、ドル高を受けて
戻りを売られたが、金堅調が下支えになった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調と
なった。
 日中取引は、米輸入物価指数の低下や金堅調が支援要因になり、909.4ドルまで
上昇した。ただ株安に上値を抑えられた。
 米輸入物価指数の低下などが支援要因になった。10月の米輸入物価指数は前月比
0.8%低下と7カ月ぶりの大きさとなり、事前予想の0.3%低下も下回った。また
米新規失業保険申請件数が増加し、労働市場の緩和が示唆された。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1023.00〜1051.50ドルのレンジ
で推移し、前日比1.80ドル安の1038.50ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、ドル高を受けて戻りを売られたが、他の貴金属の押し目を買われると、地合い
を引き締めた。欧州時間に入ると、上値を伸ばしたが、買い一巡後は上げ一服となっ
た。
 日中取引は、米輸入物価指数の低下や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
時間外取引の高値を突破し、1055.50ドルまで上昇した。
 15日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万5442
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・米新規失業保険申請件数は1万3000件増の23万1000件となった。市場予想
は22万件だった。これは8月以来の高水準。労働市場を巡る状況が引き続き緩和して
いることを示唆した。
・11月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は34に低下した。10
月は40だった。4カ月連続で低下し、2022年12月以来の低水準となった。
・10月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が0.7%低下した。全米自動車労
組(UAW)のストライキで自動車生産が抑制され、予想(0.3%低下)を超えて低
下した。ただ、他の部門の生産活動はおおむね堅調だった。
・10月の米輸入物価指数は前月より0.8%下げ、下落率は3月以来、7カ月ぶりの
大きさだった。市場予想は関税を除いたベースで0.3%下落だった。
・11月の米フィラデルフィア地区連製造業業況指数はマイナス5.9と10月のマイ
ナス9.0から改善した。市場予想はマイナス9.0だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、FRBはインフレ対応の過剰な実施
と、過少な実施のリスクの間で舵を取っていかなければならないとの考えを示した。
・イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のラムスデン副総裁は、英中銀は長期にわ
たり高金利を維持する必要がありそうだと述べた。
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