貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて 売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク高を受けて堅調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.07ドル安の 1977.30ドル、銀が22セント安の2341セント、プラチナが16.56ドル 高の921.54ドル、パラジウムは20.99ドル高の1076.57ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=148.27/29円で、前営業日の 大引け時点から0.85円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が9426円前後、銀は113.7円前後、プラチナは 4335円前後、パラジウムは4900円前後。 【NY金はドル安も高金利維持見通しが圧迫】 金はきのうの海外市場では、ドル安となったが、各国中銀の高金利維持見通しを受け て売り優勢となった。 金は各国中銀の高金利維持見通しが圧迫要因になった。予想以下の米消費者物価指数 (CPI)などを受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止見通しが強いが、当 面は高金利を維持するとみられている。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコ ス・スペイン中銀総裁は、ECBによる利下げの可能性について語るのは時期尚早との 考えを示した。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、「頑固」なインフレが続く 公算が大きく、米FRBが投資家の予想以上に長期間にわたり高水準の金利を維持する ことが正当化される可能性があるという見解を示した。イングランド銀行のベイリー総 裁は、利下げについて考えるのは「時期尚早」とし、インフレが予想以上に根強い兆候 が出れば、再利上げを行わざるを得なくなる可能性があると述べた。 パレスチナ自治区ガザのインドネシア病院が、イスラエル軍に包囲され、戦車からの 砲撃によってパレスチナ人12人が死亡した。日本郵船が運航する貨物船が紅海でイエ メンの親イラン武装組織フーシ派に拿捕(だほ)された問題で、船を所有する英ギャラ クシー・マリタイムは、同船が19日にヘリコプターから不法に乗り込まれ、現在はイ エメン西部のホデイダ港付近に位置していると明らかにした。 銀はきのうの海外市場では、金軟調につれ安となった。 【NYプラチナはドル安で買い戻される】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。 プラチナはドル安が支援要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止見 通しを受けてドル安に振れた。ニューヨーク市場で大口投機家が再び売り方に転じてお り、買い戻し主導で上昇した。ただ各国中銀が高金利を維持する見通しであり、景気減 速懸念が出ていることは上値を抑える要因である。CMEのフェドウォッチで、米FR Bの利下げは早くても来年5月とみられている。 <今日の予定> ・米中古住宅販売統計 2023年10月(全米不動産協会) MINKABU PRESS 東海林勇行
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