[11月27日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 11 月 20 日〜 11 月 24 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 79,000 79,000(20) 79,000(20) 79,000 ±0 灯 油 先限 78,000 78,000(20) 78,000(20) 78,000 ±0 原 油 先限 67,880 68,140(22) 67,300(21) 67,460 +1,940 ====================================== 11 月 20 日〜 11 月 24 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比 NY原油 1 月限 75.80 78.46(20) 73.79(22) 75.54 -0.82 ブレント原油 1 月限 80.30 82.94(20) 78.41(22) 80.58 -0.03 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 17日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 150.57 前週末比 0.80円の円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】ニューヨーク原油は再び崩れる展開。1月限はさらに底割れすれば 70ドル台を維持できるか否かが焦点となろうとした。 【NY原油は直近高値を上抜けるか否かが焦点】 ニューヨーク原油1月限は結局、16日の72.37ドルを安値として、20日には 78.46ドルまで急反発。22日にはいったん大きく下振れして73.79ドルまで 安値があったが、引けで77.10ドルまで戻した。本稿執筆時の24日午後には76 ドル台半ばで推移している。 チャート的には、72.37ドルと73.79ドルでいびつなダブルボトムとなるの かどうが注目されるが、26日に予定されていた石油輸出国機構(OPEC)プラス合 同閣僚委員会(JMMC)が30日に延期されたこともあり、11月最終週の前半は様 子見ムードが強まる可能性もある。差し当たり78.46ドルの直近高値を更新できる かどうかが12月の相場レンジを決めることになりそうだ。 材料的には、OPECプラス会合が30日に延期されたことで、生産調整が難航して いることが観測されており、同発表での強気のインパクトが軽減するとの見方が多くな っている。サウジアラビアの日量100万バレルの自主減産の2024年1〜3月期へ の延長は確実視されているものの、アンゴラ、コンゴ、ナイジェリアなどのアフリカの 産油国が2024年の産油枠に難色を示してる模様。 加えて後述するように、米国の原油在庫が5週連続で増加していたことにも圧迫され た。ただヒーティングオイルを含む留出油在庫が低水準なことには注意したい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに上昇して、3万5000ドル 台に乗せてきた。 ドルインデックスは103ポイント台のもみ合いとなり、大勢では11月になって続 いている下落トレンドを抜け出せない展開。 原油相場にとっては引き続き追い風と言える。 【米国の原油在庫、5週連続で増加=IEA】 米国内に目を移すと、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が5週連続で 増加していた。とくに直近は前週比870万バレル増の4億4805万4000バレル と、増加幅が大きくなった。水準的にも今年7月以来の高水準となった。この傾向がさ らに続くのかどうか注目したい。 留出油在庫は前週比101万8000バレル減の1億0556万バレルとなり、水準 的にも低くなっている。 【ロシアの原油売却価格、ほぼ全量が西側設定の価格上限を上回る】 ロイター通信によると、ロシアのエネルギー省高官は、これまでの同国の原油売却価 格について、売却量の99%以上が西側諸国が制裁として設定した価格上限である60 ドルを大きく超えていると指摘した。 また同国の開発対外経済銀行(VEB)によると、2023年の同国の石油輸出量は 2億4200万トン(日量484万バレル)と、2022年の2億4800万トンから 600万トン程度減少する見通し。また2024年は2億4100万トンとさらに減少 すると見込まれている。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油先限は下降中の21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線(6 万8840円辺り)と−1シグマ(6万7100円辺り)の間のもみ合いが続いてい る。 ガソリン先限は名目値で7万9000円の横ばい。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油1月限は16日の大陰線で72.16ドルまで急落。そこでボリン ジャーバンドの−2シグマ(72.53ドル辺り)をタッチした後、大きく戻して20 日には−1シグマ(75.93ドル辺り)を上抜けた。その後22日はいったん下振れ たものの、安値から大きく戻して、結局引けでは−1シグマを大きく上回った。 <当面の予定> 27日【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油2024年 2024年6月限(東京商品) 【経済】中国工業利益 2023年10月(国家統計局) 【経済】米新築住宅販売 2023年10月(商務省) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 28日【経済】仏消費者信頼感指数 2023年11月(INSEE) 【経済】米住宅価格指数 2023年9月(連邦住宅金融局) 【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2023年9月(S&P) 【経済】米消費者信頼感指数 2023年11月(カンファレンスボード) 【工業】米週間石油統計(API) 29日【経済】貿易収支 2023年10月確報(財務省) 【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】独消費者物価指数 2023年11月速報(連邦統計庁) 【経済】英マネーサプライ 2023年10月(BOE) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米国内総生産 2023年7-9月期改定値(商務省) 【経済】米卸売在庫 2023年10月速報値(商務省) 【経済】米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB) 【工業】米週間石油統計(EIA) 30日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 11月19日-11月25日(財務省) 【経済】鉱工業生産指数 2023年10月速報(経済産業省) 【経済】小売業販売額 2023年10月速報(経済産業省) 【経済】自動車生産・輸出実績 2023年9月(JAMA) 【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2023年11月(中国物流購買連合会) 【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2023年11月(中国物流購買連合会) 【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2023年11月速報(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏雇用統計 2023年10月(EUROSTAT) 【経済】独雇用統計 2023年11月(連邦雇用庁) 【経済】仏国内総生産 2023年7-9月確報値(INSEE) 【経済】仏消費者物価指数 2023年11月速報(INSEE) 【経済】仏生産者・輸入物価指数 2023年10月(INSEE) 【納会】英ブレント原油 2024年1月限(ICE EUROPE) 【経済】米個人所得・支出 2023年10月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2022年11月(シカゴ購買部協会) 【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2023年10月(全米不動産協会) 【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2023年12月限(NYMEX) 1日【経済】労働力調査(失業率) 2023年10月(総務省) 【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2023年10月(厚生労働省) 【経済】新車登録台数 2023年11月(自販連) 【経済】軽自動車新車販売速報 2023年11月(全軽自協) 【決済】プラッツドバイ原油 2023年11月限(東京商品) 【発会】プラッツドバイ原油 2025年2月限(東京商品) 【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2023年11月(財新) 【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年11月確報(Markit) 【経済】米建設支出 2023年10月(商務省) 【経済】米製造業景況指数 2023年11月(ISM) 【経済】米新車販売台数 2023年11月(Autodata) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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