CFTC大口投機資金動向(12/5時点):金買いが拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における12月
5日時点の大口投機家の売り越しは269万9167枚となり、前週の260万
8598枚から拡大した。取組高合計は4301万9179枚となり、前週から75万
7158枚(1.73%)減少した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.7%増、債券
合計が2.8%減、為替合計が2.3%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
2.6%減、エネルギー合計は3.3%増、金属合計は0.9%減となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売
りを上回って売り越しを縮小、債券で手じまい売り、新規売りが出て売り越しを拡大し
た。為替は新規買い、買い戻しが入って買い越し(ドル売り)に転じた。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、予想以下の全米雇用報告を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待
が高まった。ただ米雇用報告が堅調な内容となった。CMEのフェドウォッチでは、来
年3月の利下げを織り込む場面も見られたが、米雇用統計を受けて利下げ予想は5月に
後退した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれてい
る。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が10万4956枚売り越し(前週10万
9237枚売り越し)、ユーロは15万2360枚買い越し(同14万3165枚買い
越し)、英ポンドは1万1665枚買い越し(同7895枚売り越し)となった。ユー
ロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。

 商品市場では、原油は石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産に対する失望や景気
減速懸念を受けて軟調となり、6月28日以来の安値68.80ドルを付けた。貴金属
市場では、金が米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて急伸し、史上最高値
2139.05ドルを付けたのち、利食い売りなどが出て急落した。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が16万8990枚買い越し(前
週18万3171枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ
ーク金は20万3544枚買い越し(同20万0084枚買い越し)に拡大、ニューヨ
ーク・プラチナは5133枚買い越し(同1万0034枚買い越し)に縮小した。金は
買い戻しが手じまい売りを上回り、プラチナは手じまい売り、新規売りが出た。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが11万0439枚売り越し(前週15万
7148枚売り越し)、大豆は2万0298枚買い越し(同5万0697枚買い越し)
に縮小した。コーンは新規買い、買い戻し、大豆は手じまい売り、新規売りが出た。前
週のコーンは、小麦高が支援要因になる場面も見られたが、需給報告で南米諸国の生産
見通しが据え置かれると上げ一服となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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