シカゴ大豆市況=揃って続落、ブラジル産地の乾燥懸念後退で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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          始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
   2024/01    1,323.00    1,323.50    1,302.50     1,307.50     -16.25
   2024/03    1,341.75    1,342.25    1,321.75     1,326.25     -16.50
   2024/05    1,355.00    1,355.25    1,335.75     1,340.25     -15.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        266,034        332,747         718,648  (-    430)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月19日−12月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は揃って続落。終値の前営業日比は16.50〜4.75セント安。中心限月の
1月限は16.25セント安の1307.50セント。
 ブラジル産地の一部で乾燥が警戒されているものの、来週にはまとまった雨量を伴う
降雨が発生するとの見通しが強まったことが弱材料となり売り優勢で運ばれた。米農務
省(USDA)は大口成約を発表したものの反応は薄かった。
 1月限は1323セントで取引を開始した直後に1323.5セントの高値を付け
た。その後のアジアの時間帯は1320セントを下値支持線としてもちあう底意の強い
足取りとなったが、欧州の時間帯に1310セント台前半まで値を落とした。その後、
しばらくこの水準でもちあったがシカゴの時間帯にはさらに値位置を切り下げて一段安
となり1302.50セントの安値に到達。安値を離れた後も1308.75セントを
上値抵抗線とする安もみとなり、低迷したまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)は仕向け地不明で24/25年度積み、12万5000トンの
大豆の大口成約を発表した。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 週末まで少雨傾向が続き、数カ月に渡る長雨後の小休止となるだろう。来週上旬には
新たに低気圧が到着することで散発的な降雨が発生するが、雨量は限定されるもよう。
予想通りの少雨にとどまれば大豆とコーンの生育環境の改善が見込まれる。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 局地的に降雨が発生しているが、同様の状況が来週上旬まで続く見通し。また気温も
上昇することで、生育中の大豆にストレスが与えられるリスクが他k馬あって居る。な
お、20日ごろにはまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性がある。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 広い範囲で散発的な降雨が発生。来週上旬まで降雨が続いた後に降雨は止むと見られ
るが、コーン・大豆の生育にとって良好な状態が続いている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 来週上旬まで広い範囲での降雨が続く見込み。引き続き穀物にとって良好な生育環境
となる見通し。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 散発的な降雨が発生しているが、この雨をもたらしている低気圧の移動はゆっくり
で、東部に達するのは16日金曜日となる見込み。この雨に伴う雨量は十分で、南西部
の一部では降雪となるだろう。ただし、カンザス州では土壌水分の乾燥が促される可能
性がある。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の下落に追随安となった。大豆粕1月限は前
日比8.1ドル安の402.20ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部ではパラナ州では降雨が止み、来週の降雨も雨量は限定的に。過剰な
 土壌水分の改善が期待される。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では引き続降雨。生育環境は改善。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では慈雨が続き良好な生育環境を維持。
・USDAは仕向け地不明で24/25年度積み、12万5000トンの大豆の大口
 成約を発表。
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