【前週までのレビュー】円高の進行を背景に売りが先行するとみた。ドル・円が140 円を割り込むようなら、5月限は230円割れもあるとした。 【円高が下落を主導】 JPXゴムRSS3号の活発限月の5月限は、下値を模索する展開となっている。 12月14日に一時233.3円まで下落する場面があった。その後、戻すも240円 台を回復出来ずにいる。11月29日以降、弱地合いが継続している。230円が視野 に入っている。 ファンダメンタルズに大きな変化はない。引き続き、ドル・円の急激な円高を受けて 下押しされている。ドル・円は11月13日の高値1ドル=151.90円から売りが 先行し、12月14日に140.97円前後まで下落した。13日の米連邦公開市場委 員会(FOMC)後の大幅安で円ショートは大量の投げが出たとみる。ただ、米債金利 の低下からドル・円の一段安の可能性はある。140円割り込むと、JPXゴムRSS 3号の活発限月の5月限は、230円の節目を下抜く可能性もあるだろう。 【上海ゴムは戻り終了か】 上海ゴムの中心限月5月限は、売りが優勢となりそうだ。5月限は、12月4日に9 月8日の高値1万4640元、10月16日の高値1万4850元、そして11月17 日の高値1万4750元で形成される三尊天井のネックラインにあたるの9月28日の 安値1万3680元を終値ベースで割り込むと、下げが加速し、12月6日には1万3 115元まで下落した。その後、戻り場面となったが、11日の1万3690元が戻り 高値となり、再び1万3500円を割り込んだきた。目先、6日の安値1万3115元 を目指す可能性がある。 【中国の景気回復には時間が必要】 9日に中国国家統計局が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年比0. 5%の低下となった。市場予想の0.1%を大きく下回ったうえ、2020年11月以 来の下落率の大きさとなった。また、生産者物価指数(PPI)は前年比3.0%低下 となり、14カ月連続のマイナスとなった。 また15日に中国国家統計局から発表された11月の小売売上高は、前年比10. 1%増となり、市場予想の12.3%増を下回った。年初来前年比では7.2%増とな り、こちらも市場予想の7.4%増を下回る結果となった。同時に発表された年初来の マンション建設など不動産開発投資は前年比で9.4%の減少となっている。中国経済 の回復には依然として時間が必要のようだ。 中国は不動産バブルの崩壊による景気減速からの遅れており、上海総合株価指数は、 5日には3000ポイントを割り込み、10月23日に付けた年初来安値の2923. 51ポイントに接近している。年初来安値を更新する展開となれば、上海ゴムの下落に つながり、JPXゴムRSS3号も下押しされそうだ。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の5月限は、売り優勢となった。直近1カ月の値動きをみ ると、11月中旬から買い意欲が高まり、17日には一代の高値となる277.2円ま で上昇した。だが、同水準で上値が重くなると、22日には261.9円まで下落し た。29日に271.9円まで戻したものの、同水準では戻り売りを浴び、12月1日 には255.0円まで下落した。その後、下値を模索する展開となり、12月14日に は233.3円まで水準を引き下げた。 売りが先行すれば、終値ベースで節目の235.0円を割り込むかに注目したい。同 水準を下抜くと、230.0円が意識される。この価格帯は、出来高を伴った取引がさ れていないことから、値動きが軽く、急落する可能性がある。230円割れとなれば、 節目の225円を目指すとみる。 一方、買いが先行すれば、12月7日以降、戻りを抑えて245円前後に注目した い。この水準を突破出来れば、買いに勢いが付き、節目の250円や255円を目指し た展開になるとみる。 【今週の注目ポイント】 ドル・円相場に注目したい。これまでの円安基調が一気に巻き返されており、140 円台後半まで円高が進む場面があった。ドル・円が一段と下落し、140円割れとなれ ば、ゴム相場にとっても弱材料となる。 【相場予想レンジ】 12月18日〜22日のゴムRSS3号5月限の中心レンジ予想は225〜260 円。テクニカルの支持線は230.00円(節目)、抵抗線は245.0円(節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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