NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   963.3      976.1       953.5       974.0    +  8.2
         (24/ 4)   972.1      984.9       962.3       983.0    +  8.6
 パラジウム  (24/ 3)  1235.50    1245.50     1205.50     1226.90   - 14.00
         (24/ 6)  1228.00    1240.50     1215.00     1234.40   - 14.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          38,785         38,446        72,263       (+    271)
 パラジウム          3,313          4,820        17,084       (-    801)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,082.00  - 475.92
     19日  143.88/90   1.0978/80   ・ナスダック         14,777.94  - 225.28
     20日  143.74/76   1.0931/33   ・10年米国債利回り      3.88  -   0.04
・NY原油  (24/ 2)   74.22 + 0.28  ・SPDR保有金残高    877.67  -   2.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。前日比は、プラ
チナが5.4〜9.3ドル高、中心限月の1月限が8.2ドル高、パラジウムが
14.40〜14.00ドル安、中心限月の3月限は14.00ドル安。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待
や金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られ
た。日中取引では、ドル安や米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限は欧州時間のドル高を受けて売り優勢となった。米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ期待が下支えとなったが、戻りは売られた。
 プラチナ1月限は時間外取引を953.5〜968.7ドルのレンジで推移し、前日
比7.6ドル安の958.2ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、米連邦準備理事
会(FRB)の利下げ期待や金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ド
ル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引は、ドル安や米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。時間外取引の
高値を突破し、976.1ドルまで上昇した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けてドル安に振れたことが支援要因に
なった。ただ米中古住宅販売戸数や米消費者信頼感指数は好調な内容となり、ドル安は
一服した。11月の米中古住宅販売戸数は前月比0.8%増の382万戸と6カ月ぶり
に増加した。住宅ローン金利の低下が背景にある。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1207.50〜1245.50ドルのレンジで
推移し、前日比32.40ドル安の1208.50ドルとなった。3月限は安寄りした
のち、他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われたが、欧州時間に入ると、ドル高を受
けて戻りを売られた。
 日中取引は、1206.00ドルまで下落したのち、米連邦準備理事会(FRB)の
利下げ期待によるドル安を受けて1240.00ドルまで戻した。その後は、堅調な米
経済指標を受けて戻りを売られ、1205.50ドルまで下落した。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万3950
オンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・11月の独生産者物価指数(PPI)は前年比で7.9%下落し、市場予想(7.5
%下落)以上のマイナス幅となった。
・11月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.9%と、10月の4.6%
から低下し、2021年9月以来の低水準となった。
・10月のユーロ圏の経常収支は340億ユーロの黒字で、黒字幅は9月の312億
3000万ユーロから拡大した。サービス純輸出の増加が背景。
・イエメンの親イラン武装組織フーシ派の指導者アブドルマリク・フーシ氏は、米国が
イエメンを標的とすれば、米軍艦を攻撃すると警告した。
・12月の米消費者信頼感指数は110.7と11月の101.0から上昇し、7月以
来5カ月ぶりの高水準となった。市場予想の104.0も上回った。
・ゴールドマン・サックスは、イングランド銀行(英中央銀行)の利下げ開始時期の予
想を来年6月から来年5月に前倒しした。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、ECBは
まず賃上げなどのデータを確認する必要があるため、来年上半期に利下げする可能性は
「かなり低い」と述べた。
・11月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比0.8%増の382万戸と市場予想
に反して増加した。増加は6カ月ぶり。住宅ローン金利の低下を背景に一段の増加が見
込まれる一方、慢性的な住宅不足が販売増を抑制する可能性もある。
・欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は、紅海を航
行する民間船舶への攻撃がインフレに影響を与えるか否か、またその方向性については
不透明だと述べた。
・第3四半期の米経常収支の赤字額は前期比7.6%(165億ドル)減の2003億
ドルと、2021年第2・四半期以来、2年超ぶりの低水準となった。石油関連製品の
輸出が増えた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は、
インフレ抑制に向け政策金利を過去最高水準に維持する必要があるとし、将来的な利下
げを期待する市場関係者に対し注意するよう呼びかけた。
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