プラチナ午前=プラチナ期先が小反落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ期先が小反落。プラチナは金軟調を受けて
期先3本が下落し、まちまちで始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を受けて
小幅高となったが、円高を受けて戻りを売られた。パラジウムの商いは成立しなかっ
た。
 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが5円安〜42円高、プラチナミニが
9.0円安〜29.5円高、プラチナスポットが25円安、パラジウムが出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが9740枚、プラチナミニが852枚、
プラチナスポットが3817枚、パラジウムが0枚。
【NYプラチナはドル安や米国債の利回り低下が支援】
 プラチナはドル安や米国債の利回り低下が支援要因になった。米連邦準備理事会(F
RB)の利下げ期待を受けてニューヨーク市場の序盤にドル安に振れた。一方、11月
の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.9%と、10月の4.6%から低下
し、2021年9月以来の低水準となった。インフレ抑制を受けて米国債の利回りが低
下した。ただ12月の米消費者信頼感指数は110.7と11月の101.0から上昇
し、7月以来5カ月ぶりの高水準となった。米株価が急落しており、クリスマス休暇を
控えて利食い売りが出るようなら上値は限られそうだ。
 プラチナ先限は夜間取引で4389円まで上昇したのち、上げ一服となった。ニュー
ヨーク高が支援要因になったが、円高に上値を抑えられた。円相場は1ドル=143円
前後の円高に振れた。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の963.02ドルから、ドル安を受け
て堅調となった。
 午前11時現在、プラチナは966.01ドル、パラジウムが1210.08ドルで
推移。前営業日の大引け時点はプラチナが958.30ドル、パラジウムが
1223.29ドル。
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