[今日の視点]貴金属=軒並み下落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は31.17ドル安
の2041.23ドル、銀が90セント安の2298セント、プラチナが34.71ド
ル安の972.00ドル、パラジウムは66.99ドル安の1063.90ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.11/13円で、前営業日の
大引け時点から1.82円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9400円前後、銀は108.5円前後、プラチナは
4420円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金は株安・ドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、株安やドル高を受けて売り優勢となった。
 金は株安やドル高が圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通し
が強いが、ハト派転換に賭けた債券トレーダーに再考の兆しが出るなか、株安に振れ、
ドルが買い戻されたことが圧迫要因になった。JPモルガンの調査では、米国債のネッ
トロングが2020年5月以降で最も大きく減少したことが明らかになった。
 11月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が6万2000件減の879万
件となった。12月の米ISM製造業景気指数は47.4となり、市場予想の47.1
を上回った。ただ分岐点となる50を下回るのは1年2カ月連続となった。12月12
〜13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者はインフレ
「上振れリスク」が減退したという見解を確認した。さらに「過度に制約的な」金融政
策が経済に与える影響への懸念も示した。
 地政学的リスクの行方も当面の焦点である。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズ
ボラ指導者ナスララ師は、イスラム組織ハマス幹部のサレハ・アルーリ氏がイスラエル
による攻撃で殺害されたことについて「われわれが沈黙することのできない重大で危険
な犯罪だ」と述べた。イラン南東部ケルマンで、爆発が2回あり、エイノラヒ保健相に
よると、95人が死亡、211人が負傷した。政府当局者は「テロリストによる攻撃」
という認識を示している。犯行声明は出ていない。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
【NYプラチナはリスク回避が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、リスク回避の動きを受けて売り優勢となった。
 プラチナはリスク回避の動きが圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利
下げ期待が強いが、積極的な利下げに懐疑的な見方が出ている。株式市場で利食い売り
が出て、ドルが買い戻された。
 2023年の米自動車販売台数は約1550万台と、22年の1390万台弱を抜い
て、コロナ禍前の19年以来の高水準に達する見込みであることが、コックス・オート
モーティブのまとめで明らかになった。新車需要が持続する中で、供給制約の緩和に伴
って各メーカーの増産態勢が整い、販売台数を押し上げた。ただ一部のアナリストは、
高金利が今年の需要に悪影響を及ぼすと警告している。好調な米自動車販売台数はプラ
チナ、パラジウムの支援要因になるとみられる。
<今日の予定>
・中国サービス業購買担当者景況指数 2023年12月(財新)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年12月確報(Markit)
・独消費者物価指数 2023年12月速報(連邦統計庁)
・全米雇用報告 2023年12月(ADP)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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