[今日の視点]貴金属=軒並み下落、NY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて
売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク安と円高を受けて軟調
となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は16.03ドル安
の2028.30ドル、銀が1セント安の2308セント、プラチナが7.29ドル安
の944.11ドル、パラジウムは41.28ドル安の996.02ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.14/16円で、前営業日の
大引け時点から0.77円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が9398円前後、銀は107.9円前後、プラチナは
4315円前後、パラジウムは5000円前後。
【NY金はドル高一服も上値重い】
 金はきのうの海外市場では、米労働市場の堅調などを受けて売り優勢となったが、ニ
ューヨーク時間のドル高一服を受けて下げ一服となった。
 金は米労働市場の堅調が圧迫要因になった。12月の米雇用統計は、非農業部門雇用
者数が前月比21万6000人増と、伸びは市場予想の17万人を上回った。賃金も引
き続き底堅いペースで上昇した。一方、12月の米ISM非製造業総合指数は50.6
と前月の52.7から低下し、23年5月以来の低水準となった。週明けはドル高に振
れたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、ニューヨーク時
間にドル高が一服した。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、物価上昇による
リスクと雇用の伸び悩みによるリスクとの間で経済全体のバランスが取れてきたとはい
え、インフレ抑制を確実に継続させるため、引き締めの姿勢を崩していないと述べた。
 イスラエルは北隣のレバノン南部に対する攻撃を実施し、親イラン組織ヒズボラの精
鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する司令官を殺害した。ブリンケン米国務長官は、パレ
スチナ自治区ガザでの一段の紛争拡大阻止に向けた外交的な働きかけの一環として、ア
ラブ諸国首脳らと会談した。ガザの保健当局は少なくとも247人が死亡したと明らか
にしており、中東情勢の行方を引き続き確認したい。
 銀はきのうの海外市場では、金軟調につれ安となったが、ニューヨーク時間のドル高
一服が下支えになった。
【NYプラチナはドル高一服も戻りを売られる】
 プラチナはきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが下
支えになったが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。
 プラチナはドル安一服をきっかけに戻りを売られた。米連邦準備理事会(FRB)の
利下げ見通しが強いが、利下げ期待は行き過ぎとの見方もあり、プラチナに手じまい売
りが出た。米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月2日時点
のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万9039枚買い越し(同2万
3662枚買い越し)に拡大した。
<今日の予定>
・全世帯家計調査・消費支出 2023年11月(総務省)
・独鉱工業生産指数 2023年11月(経済技術省)
・ユーロ圏雇用統計 2023年11月(EUROSTAT)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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