18日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値を挟み方向感の定まらない値動きとなったが、大引けは小幅安で引けた。 大引けの日経平均株価は前営業日比11円58銭安の3万5466円17銭と小幅ながら3日続落。プライム市場の売買高概算は14億6267万株、売買代金概算は3兆9982億円。値上がり銘柄数は863、対して値下がり銘柄数は729、変わらずは65銘柄だった。 きょうの東京市場は、日経平均が朝方に安く始まった後プラス圏に切り返したが、その後も方向感なく不安定な値動きとなった。後場に入ると再び売りに押される展開となり、結局小幅ながら下落して引けた。前日の欧州株市場が軒並み安かったほか、米国でも米長期金利の上昇を嫌気してNYダウなど主要株価指数が揃って下げており、東京市場でも買い手控えムードが拭えなかった。取引時間中は中国・上海株市場が軟調に推移したことなども市場のセンチメントを冷やした。一方、外国為替市場で一時1ドル=148円台まで円安が進んだことは輸出セクターなどに追い風となった。きょうはTOPIXも安く引けたが、個別株の物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回っている。 個別では、きょう断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、トヨタ自動車<7203>も商いを伴い強い動き。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、など半導体主力株は総じて値を上げた。富士通<6702>が高く、デンソー<6902>も堅調。日本コンクリート工業<5269>が値上がり率トップに買われたほか、ローツェ<6323>も大幅高、日本コークス工業<3315>が活況高となり、オプトラン<6235>、フタバ産業<7241>などの上げ足も目立った。 半面、売買代金2位の川崎汽船<9107>が軟調に推移したほか、ソニーグループ<6758>も冴えない。野村マイクロ・サイエンス<6254>が大きく値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>なども下値を試す展開。さくらインターネット<3778>が利益確定売りでストップ安となり、新日本科学<2395>も一時値幅制限いっぱいに売られた。ラクスル<4384>なども大きく水準を切り下げている。 出所:MINKABU PRESS
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