NYプラチナ市況=反発、中東の緊張の高まりなどが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   891.1      915.6       889.9       912.0    + 22.4
         (24/ 7)   902.0      922.7       901.0       920.9    + 21.9
 パラジウム  (24/ 3)   919.00     947.00      916.50      944.00   + 24.30
         (24/ 6)   937.50     952.00      933.50      950.60   + 24.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,560         34,496        78,977       (+  3,874)
 パラジウム          3,839          5,001        21,585       (+  1,182)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,468.61  + 201.94
     17日  148.19/21   1.0880/82   ・ナスダック         15,055.65  + 200.03
     18日  148.17/19   1.0869/71   ・10年米国債利回り      4.14  +   0.04
・NY原油  (24/ 2)   74.08 + 1.52  ・SPDR保有金残高    862.10  -   2.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが20.5〜22.7ドル
高、中心限月の4月限が22.4ドル高、パラジウムが23.10〜24.60ドル
高、中心限月の3月限は24.30ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、中東の緊張の高まりなどをきっかけに買い
戻されて堅調となった。日中取引では、米国債の利回り上昇に上値を抑えられたが、金
に押し目買いが入ると、地合いを引き締めて上値を伸ばした。
 パラジウム3月限は中東の緊張の高まりや他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となっ
た。
 プラチナ4月限は時間外取引を889.9〜906.0ドルのレンジで推移し、前日
比14.2ドル高の903.8ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、中東の緊張の
高まりなどをきっかけに買い戻されて堅調となった。
 日中取引は、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。ただ中東の緊張の高まり
や金堅調を受けて898.4ドルで押し目を買われると、序盤の高値を突破して上値を
の伸ばした。買い戻しなどが入って915.6ドルまで上昇した。
 パキスタンのイラン攻撃を受けて中東の緊張が高まった。米軍の親イラン武装組織フ
ーシ派に対する攻撃も続いており、金が堅調に推移すると、プラチナに買い戻しが入っ
た。ただ米新規失業保険申請件数が1万6000件減の18万7000件と2022年
9月以来の低水準となったことを受けて米国債の利回りが上昇した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を916.50〜943.50ドルのレンジで推移
し、前日比14.80ドル高の934.50ドルとなった。3月限は安寄りしたのち、
買い戻されて堅調となった。その後は、中東の緊張の高まりや他の貴金属の堅調を受け
て上値を伸ばした。
 日中取引は、米国債の利回り上昇に上値を抑えられたが、中東の緊張の高まりや他の
貴金属の堅調を受けて買い戻され947.00ドルまで上昇した。
 17日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万4711
オンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・パキスタン軍は、イランに「テロリストの潜伏場所」があるとして的を絞った攻撃を
実施した。イラン側がこれより前に越境攻撃を仕掛けており、緊張が高まっている。
・11月のユーロ圏の経常収支(休日・季節調整後)は黒字額が246億ユーロと、前
月の323億ユーロから縮小した。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した昨年12月13〜14日の理事会の議事要旨によ
ると、理事会メンバーはインフレ率が目標に向けて低下しつつあると確信する一方で、
金利を高水準に維持することを正当化する多くのリスクがあると認識していた。
・米新規失業保険申請件数は1万6000件減の18万7000件と2022年9月以
来の低水準となった。1月も雇用の伸びが堅調なことを示唆した。市場予想は20万
7000件だった。
・12月の米住宅着工件数は年率換算で前月比4.3%減の146万戸となった。住宅
建設全体の大部分を占める一戸建て住宅の着工件数が大幅減となった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率が予想よりも迅速に低下し
ているという「説得力のある」証拠が今後数カ月で得られれば、自身の従来想定より早
期の利下げに前向きだと述べた。
・米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、米軍が新たにイエメン
の親イラン武装組織フーシ派を攻撃したと明らかにした。紅海に向け発射の準備が整っ
ていたフーシ派の対艦ミサイル2発を「差し迫った脅威」と見なし、攻撃したという。
・米上院は、新たなつなぎ予算案を可決した。
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