【前週までのレビュー】産地高や上海高を背景にJPXゴムRSS3号の活発限月6月 限は、一代の高値を更新し、上値を試す可能性があるとみた。 【6月限は一代の高値を更新】 JPXゴムRSS3号の活発限月の6月限は、産地高や中国政府の景気刺激策を好感 し、24日に昨年11月29日に付けた一代の高値272.9円を上抜くと、25日に 289.5円まで急伸した。その後は、上げ一服となっている。 産地相場は、引き続き上昇場面となっている。今後、ウィンタリング(落葉期=減産 期)も意識されることから一段高の可能性もありそうだ。また、2024年1月限の納 会をみると、前月比50円高の295.0円で納会オチしたうえ、受渡枚数も同113 枚増の162枚となった。受渡枚数としては多くはないが、需給のひっ迫懸念や先高観 が出てきたようだ。目先、直近の上昇に対する調整の動きもあろうが、中長期的な上昇 トレンドは維持され、6月限は上値を模索する展開になりそうだ。 【産地高はウィンタリングを意識か】 タイの現物価格の上昇が続いている。タイ南部の天然ゴム主要積出港のソンクラ港渡 しのオファー価格(FOB)をみると、年初1キロ=62.12バーツ(約257.1 8円、1バーツ=4.14円で計算)が25日には71.57バーツ(約296.30 円)まで上昇している。昨年末に天然ゴムの主要産地であるタイ南部で洪水が発生した が、今年に入ってからは天候の問題はない。今回の産地高の背景は、ハッキリしていな い。ただ、2月に入ってくれば、ウィンタリング(落葉期=減産期)が意識される。一 段高となることも想定しておきたい。 【上海ゴムは戻り場面】 上海ゴム5月限の戻り場面を迎えている。23日に9日に付けた直近の安値1万33 80元を下抜き、1万3345元まで水準を引き下げた。だが、同水準で支持される と、一転した買いが先行し、25日には1万3790元まで上昇した。目先、節目の1 万4000元を意識した展開となる。この水準は、15〜18日まで試して、切り返さ れた水準である。戻り売り圧力が強そうだが、同水準を突破すれば、逆指しの買いを巻 き込んで、買いが加速する可能性がありそうだ。 【中国が景気対策に動く】 中国人民銀行(中央銀行)は、24日、預金準備率を0.5%引き下げることを発表 した。適用は2月5日からとなる。0.5%の引き下げは、2021年12月以降で最 大となる。これを受けて、24日の上海総合株価指数や香港ハンセン指数はマイナスサ イドから急反転となり、翌25日も買いが先行した。 中国政府は、景気の減速、それを背景とし、下げ止まらなかった株式市場に対し、よう やく積極的な策を打ってきた。これを好感し、商品市場も買いが入りやすくなるとみ る。 【東京ゴム活発限月の6月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の6月限は、上値を試す展開となっている。直近1カ月の 値動きをみると、昨年12月19日には234.8円まで水準を引き下げたが、同水準 で支持されると、買いが先行し、12月29日には259.0円まで水準を引き上げ た。年明けは売りがやや優勢となり、1月11日には249.1円まで下落した。た だ、250円割れで下げ渋ると、11日以降の産地高や上海高を受けて、買いが先行 し、24日に昨年11月29日に付けた一代の高値272.9円を上抜くと、25日に2 89.5円まで急伸した。 一段高となれば、25日に付けた一代の高値289.5円が最初の関門。高値更新と なれば、節目の290.0円や300.0円を試すことになる。 一方、軟化すれば、節目の280円付近が支持になる。同水準を割り込むと、270 円台に沈むと、同水準は、今回の上昇場面であまり時間を掛けていないことから、節目 の270円付近まで一気に水準を引き下げる可能性があるとみる。 【今週の注目ポイント】 産地相場に注目したい。直近の上昇は、産地相場主導の面が大きい。ただ、産地で生 産障害などの話はない。ただ、ウィンタリングを控えていることから、先高観が強まれ ば、一段高となりそうだ。 【相場予想レンジ】 1月29〜2月2日のゴムRSS3号6月限の中心レンジ予想は260〜300円。 テクニカルの支持線は270.0円(節目)、抵抗線は289.5円(一代の高値)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。