【これからの見通し】日銀、ECB、米GDPなどの材料にも方向性定まらない今週の相場、きょうは米PCEデフレータ 今週は日銀決定会合、ECB理事会、最新の米GDP速報値など重要度の高いイベントが多かった。しかし、ドル相場も円相場も際立った方向性は示されていない。 ドル指数は200日線や10日線を挟んだ上下動となっており、ボラタイルな動きを示すも上昇の流れは一服となっている。第4四半期の米GDP速報値は、前期比年率+3.3%、個人消費+2.8%など市場予想を上回ったが、デフレータは+1.5%と伸びが鈍化した。ドル相場に対する決定打とはならなかった。来週には米FOMC会合と米雇用統計などの重要なイベントが予定されており、それまでは混とんとした状態が続きそうだ。 円相場は円安の流れが一服。やや調整が入っている。日銀決定会合では予想通り政策金利が据え置かれた。注目の植田日銀総裁会見では、「物価目標実現の確度、引き続き少しずつ高まっている」と自信をにじませた。具体的なマイナス金利解除時期についての言及はなかったが、前向きの印象を市場に与えて、円買い反応が広がった経緯がある。米債利回りが上昇一服となる一方で、マイナス金利解除期待から本邦長期国債利回りは上昇している。ただ、円高方向へのトレンド性までは確認できていない。 ECB理事会では、市場の想定通りに主要政策金利が据え置かれた。注目のラガルドECB総裁会見では、ダボス会議での夏の利下げ開始の示唆について再確認されている。当初は、市場における3月利下げ開始観測をけん制する意図での発言だったのだが、一連の弱い欧州経済統計を受けて、市場では利下げ開始へのゴーサインのようにとらえる面もでてきているようだ。ユーロ相場は緩やかではあるものの、下降トレンドを形成してきているようだ。 上記のようなイベントを通過して今日の海外市場はどう動くのか。材料としては米個人所得・支出(12月)、米PCEデフレータ(12月)などが注目されそうだ。PCEデフレータは前年比+2.6%と前回並み水準となる見込み。コアデフレータは前年比+3.0%と前回の+3.2%から伸びが鈍化する見込み。個人所得は前月比+0.3%と前回の+0.4%からやや鈍る見込み。一方で、個人支出は+0.5%と前回の+0.2%から伸びが加速する見込み。昨日のGDP速報値に示されたような消費の底堅さが示されるのかどうかがポイントとなりそうだ。 発言イベント関連では、ECB当局者のイベントが目立つ。パネッタ伊中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁などの講演や会議出席が予定されている。ECB専門家予測調査が公表される。昨日のECB理事会後のユーロ売り圧力が継続するのかどうか、タカ派メンバーの発言内容をチェックしたい。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。