石油週間見通し=レンジ上抜け、レンジアップか打ち上げ花火に終わるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週のレビュー】ニューヨーク原油3月限は70ドル台前半のもみ合いが続きペナン
トを形成している。現状は再びペナント上限を伺う展開となっているが、目先は12日
の高値の75.28ドル、それを上回ると昨年12月26日の高値76.31ドルが上
値目標となるとした。

【NY原油はもみ合いレンジ上抜け】
 ニューヨーク原油3月限は昨年12月以降続いてきた70ドル台前半のもみ合いがつ
いに上抜ける展開となってきた。25日に77.51ドルまで上昇し、前回の当欄で指
摘した上値目標を一気に上抜いてきた。目先はどこまで上値を試すのかがチャート上の
焦点となるが、現状は昨年9月19日の高値86.68ドルから12月13日の安値の
68.28ドルの下げ幅に対する半値戻し(77.48ドル)を達成したところで、ひ
とまず61.8%戻しの79.65ドル、80ドルの節目、さらには78.6%戻して
の82.74ドル辺りが上値目標となる。なお本稿執筆時の26日午後には76ドル
台後半で推移している。

 ただ日柄的には、26日は満月となるため、満月天井となり打ち上げ花火となる可能
性も一応考えておきたい。なお前回は満月の一日前の12月26日に目先の天井を付け
た後、下弦の一日前の1月3日に押し目底を付けた。
 ともあれ、このままレンジアップするのか、打ち上げ花火に終わるのかは1月末から
2月上旬の値動きが決めそうだ。

 25日の急伸はテクニカルラリーの印象が強いものの、材料としては、24日の中国
の利下げ、また米エネルギー情報局(EIA)週報で原油在庫が急減していたことや、
25日の米国内総生産(GDP)速報値が予想ほど減速しなかったことなどが支援材料
として挙がっている。またイスラエルのガザ攻撃継続、イエメンの武装組織フーシ派の
紅海運航妨害による軍事的緊張など、中東地域の地政学的リスクは引き続き懸念材料。

 産油国関係では、2月1日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの合同閣僚監視委員
会が開催されるため、それに向けて追加減産の見方が強まるようであれば、月末に向け
てもさらに高値更新するような展開となる可能性もある。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は3万8000ドル台に乗せて過去最
高値を更新して、相変わらず強い相場展開となっている。
 ドルインデックスは年末に付けた安値から戻しているものの、直近は103ポイント
台前半で上値づかえ感も出てきている。

【2023年の中国の原油輸入元、ロシアがシェア19%で最大に】
 各国統計では、中国税関総署によると、2023年の同国のロシア産原油輸入が約1
億702万トンと前年比約24%増となった。同国のサウジアラビア産原油輸入が同
2%減の約8596万トンだったため、ロシアが同国の最大の原油輸入元となった。シ
ェアではロシアが19%、サウジが15%。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である6月限はボリンジャーバンドの1シグマ(7万0280円辺
り)を支持線とした上昇のバンドウォークが続き、26日には2シグマ(7万1900
円辺り)を上回って引けた。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばい。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油3月限は戻り高値更新で、ボリンシャーバンドの2シグマ
(76.44ドル辺り)を大きく上回って引けた。


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