シカゴ大豆市況=期近から大幅上昇、南米の生育懸念や下落後の修正から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/03   1,193.75    1,221.25    1,187.75     1,218.75      +24.50
   2024/05   1,204.25    1,230.00    1,199.00     1,227.75      +22.75
   2024/07   1,213.25    1,238.25    1,209.25     1,236.25      +21.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        259,273        347,419         750,929  (+ 17,301)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月5日−2月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は期近から大幅上昇。終値の前営業日比は12.50〜24.50セント高。中
心限月の3限月の終値は24.50セント高の1218.75セント。
 大豆の主要生産国であるアルゼンチンで少雨傾向が続くと同時に気温が上昇すると予
想され、これを受けて作柄が悪化するとの懸念が強まったうえ、これまでの下落の後で
売り警戒から修正が入るなか買い優勢となった。3日続落となり3月限は昨年6月以来
の水準まで値を落とした後での買い戻しが加速したため上げ幅が大きくなった。

 3月限は1193.75セントで取引を開始した後は1196セントを上値抵抗線と
するもちあいが欧州の時間帯を終えるまで続き、この中で1187.75セントの安値
を付けた。シカゴの時間帯を迎えると地合いを引き締めて引けにかけて上値を探る足取
りを展開。引け間際に1221.25セントの高値を付けた後、20セント超の上げ幅
を維持して終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 散発的なまとまった雨が産地北部で発生しているが、この雨は週を通して南下してい
く見込み。そのため週末にはパラナ州でも降雨が発生するだろう。晴れ間が広がると農
作業が進行する見込み。現時点では収穫および作付ペースは平年並を維持している。

<アルゼンチン産地>
 引き続き少雨傾向となっており、作柄の悪化リスクが高まっている。特に高温となっ
た場合には作柄に与える影響が警戒されるが、来週にかけて西部および南部では最高気
温が38℃前後に達する見通しとなっているだけに、その影響が懸念される。2月5日
の週には降雨が発生する可能性が浮上している。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 前週の雨で土壌水分は一部で回復。2月2日から週末にかけて再び新たな低気圧が広
がり降雨が発生する見込み。また、コロラド州およびネブラスカ州西部では降雪の可能
性もある。新たな雨は小麦にとって慈雨になるだろう。
 大豆製品は、共に大豆の堅調に追随高となった。大豆粕は主要輸出国であるアルゼン
チンでの乾燥が警戒されて上げ幅が大きくなり期近3月限は前日比8.70ドル高の
363.00ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル中部では広い範囲で雨がちな天気に。
・ブラジル南部でも週末にかけて降雨発生へ。
・アルゼンチンの南北産地では少雨傾向続き大豆、コーンの作柄低下リスクが高まる。
・米小麦産地では慈雨が続く見通し。
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