NY金・銀市況=金は続伸、米新規失業保険申請件数増加やドル安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 4)  2057.9     2083.2      2046.4      2071.1     +  3.7
          (24/ 6)  2076.9     2102.5      2066.0      2090.6     +  3.6
   銀     (24/ 3)  2305.5     2336.5      2260.5      2323.6     +  6.7
         (23/ 5)  2331.5     2357.5      2283.0      2345.7     +  6.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           256,916       254,145       432,793        (+  2,465)
  銀           86,086        72,581       136,386        (-    158)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,519.84  + 369.54
     31日  147.16/18   1.0807/09   ・ナスダック         15,361.64  + 197.63
      1日  146.32/34   1.0871/73   ・10年米国債利回り      3.86  -   0.13
・NY原油  (24/ 3)   73.82 - 2.03  ・SPDR保有金残高    851.15  -   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は金が3.6〜4.6ドル高、中心
限月の4月限が3.7ドル高。銀が6.0〜7.9セント高、中心限月の3月限は
6.7セント高。
 金4月限は続伸。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月
利下げを否定したことを受けて売り優勢で始まった。その後は、米地銀に対する懸念な
どが下支えになった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引で
は、米新規失業保険申請件数の増加やドル安を受けて買い優勢となった。
 銀3月限は米新規失業保険申請件数の増加やドル安、金堅調を受けて押し目を買われ
た。
 ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では2046.4〜2067.0ドルのレ
ンジで推移、前日比16.3ドル安の2051.1ドルとなった。4月限は安寄りした
のち、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月利下げを否定したことが圧迫要
因になったが、米地銀に対する懸念などが下支えになった。欧州時間に入ると、ドル高
を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加やドル安を受けて地合いを引き締め
た。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って12日以来の高値
2083.2ドルを付けた。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退した。またイングランド銀行のベイ
リー総裁も利下げを急がない姿勢を示した。一方、米新規失業保険申請件数は9000
件増の22万4000件となった。予想以上に増加し、ドル安に振れたことから金に押
し目買いが入った。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2268.0〜2313.5セントのレンジ
で推移し、前日比40.9セント安の2276.0セントとなった。3月限は安寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。その後
は、金堅調が下支えになったが、欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、2260.5セントまで下落したのち、米新規失業保険申請件数の増
加やドル安を受けて地合いを引き締めた。時間外取引の高値を突破し、テクニカル要因
の買いが入ると、2336.5セントまで上昇した。
 1月31日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比45万2557オンス減の
1912万4379オンス、銀は29万8056オンス減の2億7493万1846オ
ンス。

今日の材料
・1月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.8%
と、前月の2.9%から低下した。市場予想と一致した。ただコアインフレ率は予想を
上回った。
・1月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.6
と、前月の44.4から上昇した。速報値から修正はなかった。上昇は3カ月連続。
・イングランド銀行は政策金利を約16年ぶりの高水準である5.25%に据え置い
た。金融政策委員会9人のうち6人が据え置きに賛成、ハスケル委員とマン委員は
0.25%ポイントの利上げを、ディングラ委員は同規模の利下げに票を投じた。
・第4四半期の米非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比3.2%上
昇。生産性が向上し人件費が抑制されることを示した。
・米新規失業保険申請件数は9000件増の22万4000件となった。市場予想は
21万2000件だった。2カ月ぶり高水準となり、労働市場の冷え込みを示唆した。
・1月の米ISM製造業景気指数は49.1となった。新規受注の回復を背景に前月か
ら小幅持ち直したものの、15カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
・12月の米建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月より0.9%増えた。市場予
想の0.5%増を上回った。新築一戸建て住宅の建設支出が伸びた。
・バイデン米大統領は、ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人を攻撃したユダヤ人入植者
を処罰することを目的とした大統領令を発令した。
・米商業銀行のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株は続落。ウォ
ール街のアナリストで少なくとも5人が投資判断を引き下げ、格付け会社ムーディー
ズ・インベスターズ・サービスは同行の格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。
・イスラエルが停戦案に同意したと、カタール外務省報道官が明らかにした。アルジャ
ジーラが伝えた。
・パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスは、エジプト
やカタールなど4カ国が提示した休戦案を拒否する公算は小さいものの、イスラエルに
よる戦闘終結へのコミットメントがなければ、署名しない可能性がある。
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