シカゴコーン市況=総じて続落、米利下げ期待の後退やドル高・大豆安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
 2024/03      446.50      448.75      442.00      442.75      - 4.50
 2024/05      457.25      459.50      452.75      453.50      - 4.75
 2024/07      465.00      467.00      461.25      462.50      - 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       241,478        334,337        1,617,820 ( + 4,124)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月7日−2月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
(1日付。2日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 コーンは総じて続落。終値の前営業日比は4.75〜0.25セント安。期近3月限
は4.50セント安の442.75セント。
 強気な米雇用統計を受けたドル買いの動きや大豆、金、原油の軟調と外部市場の弱気
な足取りも重石となり売り優勢で運ばれた。ただ、1月30日に一代の安値を更新した
直後だけに下落に対する抵抗も強く、大豆に比べると下げ幅は限られた。

 3月限は446.5セントで取引を開始した後は445.5セントが下値支持線とし
て意識されるなか狭いレンジ内で高下。欧州の時間帯終盤にかけて強含み448.75
セントの高値を付けたが、シカゴの時間帯を迎えると急速に軟化。442セントの安値
を付けた後も安値を離れては戻り待ちの売りに値を沈める頭重い足取りとなり、この日
の安値に近い水準で引けを迎えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 南部では今後数日間は降雨が発生する見通し。この雨は週末にはパラナ州に到達す
る見通し。一方の産地北部ではこれまでの雨で若干の土壌水分が過多となり、農作業が
鈍化。ただ、現時点の収穫及びサフリーニャコーンの作付ペースは平年並を維持。

<アルゼンチン産地>
 週末を通して高温乾燥になり、これを受けた作柄悪化が懸念される。この数日の最高
気温は西部および南部全域で38℃に達し、来週もこの熱波が続くだろう。土壌水分の
乾燥が進んでいるおり、結実期を迎えている穀物の作柄悪化が懸念される。2月5日の
週に降雨が発生する可能性がある。

 シカゴ小麦は期近が小幅反落。大豆やコーンが崩れたことが重石となった。ただ、プ
レーンズ中部での生育不安が下支え要因となり、下げ幅は限られた。期近3月限は前日
比1.75セント安の599.75セントで引けた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 2日から4日にかけてコロラド州およびネブラスカ州西部では低気圧が到来し降雨ま
たは降雪が発生。これらの地域では来週後半にも降雨が発生する見込み。これらの雨は
小麦にとって慈雨となる。
今日の材料
・ブラジル産地中北部では降雨により土壌水分は過剰気味。現在の収穫および作付
 ペースは平年並。
・アルゼンチン産地では週末を通して高温乾燥に。来週には降雨が見込まれるが作柄
 悪化が懸念される。
・米プレーンズ中部の小麦産地では降雨または降雪。小麦にとっての慈雨。

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