シカゴ大豆市況=揃って反発、一時軟化も売り警戒から買い戻される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    1,190.00    1,198.50    1,179.50    1,196.25     + 7.75
  2024/05    1,199.75    1,207.00    1,190.00    1,204.75     + 6.50
  2024/07    1,209.00    1,216.00    1,200.25    1,214.25     + 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       263,865       201,654         761,502  ( + 3,435)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月1日までの週)
 大 豆:142万6472トン(前週改定値:91万3448トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(2月11日−2月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は1.75〜7.75セント高。中心限月の3
限月の終値は7.75セント高の1196.25セント。
 3月限は米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が後退し、ドル買いの動きが
広がったことで一時は昨年6月8日以来の水準まで値を落としたものの、売り警戒から
買い戻されてプラスサイドに浮上した。今週は8日に米農務省(USDA)月例需給報
告の発表を控えていることで玉整理基調が強まったことも買い戻しの要因となった。
 3月限は1190セントで取引を開始。その後のアジアの時間帯には1196セント
まで値を伸ばしたところを売られ、シカゴの時間帯序盤にかけて軟化。1179.50
セントまで値を沈める場面が見られた後に浮上し、引け間際には1198.50セント
の高値に到達。高値を離れても底意は強く高値に近い水準で引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の2月1日までの週の大豆週間輸出検証高は142万
6472トンで前週改定値の91万3448トンを上回った。今年度の累計は2911
万6276トンで前年同期の3811万6001トンを約24%下回っている。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 中部の多くの地域や南部の一部地域で散発的な降雨が発生。中部では今週を通して広
い範囲で降雨が発生するだろう。南部では週末まで降雨は発生しないが、週末には広い
範囲で降雨が発生する見込み。中部では平年並の降雨となり、多くの地域では平年並の
ペースでの生育もしくは農作業が進展する見込み。前週は降雨のない間に収穫作業や作
付が進行。

<アルゼンチン産地>
 週末には西部地域でまとまった雨量を伴う降雨が発生。ただ、気温が38℃に達する
高温となるなかで多くの地域の土壌水分は乾燥気味となっている。今週前半には南部地
域で局地的な降雨が発生するだろう。低気圧の到来に伴い今週後半から週末にかけて多
くの地域でまとまった雨量を伴う降雨が発生するもよう。気温が38℃に達する高温乾
燥が2週間程度、続いた後だけに、作柄が改善するためにはまとまった雨量を伴う降雨
が必要となっている。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 前週末はまとまった雨量を伴う降雨が発生。北西部および近隣産地ではまとまった降
雪が発生。この低気圧は7〜8日にかけて移動し広い範囲で降雨または降雪が発生する
が、その後、10〜11日にも南部に新たな低気圧し降雨または降雪が発生するだろ
う。一部では土壌水分の乾燥が続いているが、降雨が続くことで回復に向かう見通し。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に堅調な大豆の後取に追随高となった。大豆粕の期
近3月限は前日比4.30ドル高の355.80ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部の多くの地域や南部の一部地域で散発的な降雨が発生。
・ブラジル産地南部では週末まで降雨は発生しないが、週末には広い範囲で降雨が
 発生する見込み。
・アルゼンチン産地は今週前半には南部地域で局地的な降雨が発生するもよう。高温
 乾燥が続いた後で作柄改善にはまとまった雨が必要。
・米小麦産地では前週末にまとまった雨量を伴う降雨が発生。今後も雨がちな天気が
 続き乾燥状態は改善が見込まれる。
・2月1日までの週の大豆週間輸出検証高は142万6472トンで前週改定値の
 91万3448トンを上回る。

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