マクレム・カナダ中銀総裁、金融政策では住宅不足を解決できない=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場はドル買いが一服する中で、カナダドルも対ドルで買い戻しが入っており、ドルカナダは1.34ドル台に下落している。一方、カナダ円は売りが強まり、一時109.45円付近まで値を落としたものの、後半になって下げ渋っている。

 本日はマクレム・カナダ中銀総裁の講演が伝わっていたが、金融政策では住宅不足を解決できないと述べ、高金利をいつまで維持するかを検討する際に住宅インフレ以外にも目を向けることを示唆した。住宅ローンは金利上昇の影響を反映していると述べる一方、慢性的な供給不足も住宅コスト高騰も原因となっており、金融政策で解決できるものではないと述べた。

 本日の講演はカナダ中銀が現在の金利水準を長く維持する必要があるのではとの一部の期待を裏付ける内容ではある。ただ、ストラテジストは、マクレム総裁が政策手段の限界を認めたことは、これまでよりもハト派的だったという。カナダ中銀は、経済が金利上昇の重圧下で苦闘を続けていれば、インフレがまだ3%前後で推移していたとしても、第2四半期に利下げを実施する方向で調整していると思われるとも語った。

USD/CAD 1.3487 CAD/JPY 109.69

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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