シカゴ大豆市況=軒並み反発、材料織り込みで売り警戒感強まり修正高に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/03   1,187.00    1,204.75    1,180.50     1,193.50      + 4.50
   2024/05   1,196.00    1,211.75    1,188.25     1,199.75      + 2.25
   2024/07   1,206.50    1,220.75    1,198.25     1,209.25      + 2.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        360,475        291,117         773,395   (- 3,704)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省発表の米国需給報告(2月8日発表:カッコ内は前月見通し)
 2022/23年度
 作付面積: 8750万エーカー  ( 8750万エーカー)
 単収  :    49.6Bu  (    49.6Bu)
 期初在庫: 2億7400万Bu  ( 2億7400万Bu)
 生産  :42億7000万Bu  (42億7000万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   2500万Bu)
 供給合計:45億6900万Bu  (45億6900万Bu)
 圧砕  :22億1200万Bu  (22億1200万Bu)
 輸出  :19億9200万Bu  (19億9200万Bu)
 需要合計:43億0500万Bu  (43億0500万Bu)
 期末在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 在庫率 :     6.1%   (      6.1%)
 2023/24年度
 作付面積: 8360万エーカー  ( 8360万エーカー)
 単収  :    50.6Bu  (    50.6Bu)
 期初在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 生産  :41億6500万Bu  (41億6500万Bu)
 輸入      3000万Bu  (   3000万Bu)
 供給合計:44億5900万Bu  (44億5900万Bu)
 圧砕  :23億0000万Bu  (23億0000万Bu)
 輸出  :17億2000万Bu  (17億5500万Bu)
 需要合計:41億4400万Bu  (41億7900万Bu)
 期末在庫: 3億1500万Bu  ( 2億8000万Bu)
 在庫率 :      7.6%  (      6.7%)
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(2月1日までの週)
 大 豆:34万9900トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:28万4800トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油:   1200トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(2月14日−2月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る。
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 大豆は軒並み反発。終値の前営業日比は1.75〜8.25セント高。中心限月の3
限月の終値は4.50セント高の1193.50セント。
 米農務省(USDA)月例需給需給報告では米国の23/24年度需給見通しで需給
緩和の可能性が示されたが、材料織り込み感が強まるなか前日の大幅下落の修正から買
い戻す動きが広がった。
 3月限は1187セントで取引を開始。その後、欧州の時間帯終盤まで1189セン
トを挟んでの高下となった後はシカゴの時間帯にかけて浮上し1204.75セントと
1200セント台まで浮上する場面も見られた。高値でもちあった後にUSDA月例需
給報告を受けて大きく値を落とし1180.50セントの安値を付ける場面も見られた
が、売り警戒から買い戻されてプラスサイドを回復して終了。
 米農務省(USDA)月例需給報告は米国の22/23年度は全項目が前月と同量に
据え置かれた。
 一方、米国の23/24年度見通しでは輸出用需要予測が3500万Bu引き下げら
れた結果、期末在庫率予測は前月の6.7%から7.6%に引き上げられた。
 23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億5700万トンから
1億5600万トンに引き下げられたが、一方のアルゼンチンの生産量予測は前月予測
の5000万トンに据え置かれた。
 米農務省(USDA)が発表した2月1日までの週間純輸出成約高は34万9900
トンで前週から増加。今年度の累計純輸出成約高は3845万4100トンで前年度同
期の4750万8900トンを約19%下回っている。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル>
 産地中部では週末にかけて散発的な降雨が続く見通しだが、12日の週は局地的な降
雨に変化するだろう。産地南部では今週は少雨が見込まれるが、12日以降は広い範囲
で散発的な降雨になるもよう。また十分な雨量を伴うと予想される。ただ、産地中部で
は依然として雨量不足で、サフリーニャコーンの生育には土壌水分が不足した状態にあ
る。順調な生育のためには今後2か月間に十分な量の雨量を伴う降雨が発生することが
必要。

<アルゼンチン南北産地>
 広い範囲で降雨が発生しているが、この雨は週末も降り続くだろう。また気温も平年
並みに低下。来週上旬には新たな低気圧が発生しまとまった雨量を伴う降雨が発生する
見込み。最高気温が38℃に達する高温乾燥の後だけに、穀物の作柄改善のためには
まとまった雨量を伴う降雨が必要となっている。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 8日は局地的な降雨にとどまったが、週末にかけて再び降雨が発生する見込み。11
日の降雨は南部を中心にまとまった雨量や雪量をもたらすだろう。気温は低下するが、
平年並を保つもよう。
 大豆製品は、大豆油は大豆の堅調な足取りに追随。一方の大豆粕は主要生産国である
アルゼンチンの大豆生産量見通し据え置きによる供給増加観測や、アルゼンチン産地の
降雨観測が弱材料視されて売り優勢で運ばれ、期近3月限は前日比4.10ドル安の
347.10ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では産地中部では週末にかけて散発的な降雨が続く見通し。
・ブラジル産地中部の土壌水分はサフリーニャコーン生育にとって不足した状態。
・ブラジル産地南部では慈雨が続く。
・アルゼンチン産地では週末まで降雨が続く。
・23/24年度の米国の輸出用需要予測は3500万Bu引き下げられる。
・米23/24年度の期末在庫率予測は前月の6.7%から7.6%に上方修正。
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