シカゴ大豆市況=反落、南米天気で需給報告や輸出成約高が蒸し返される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/ 3     1195.00     1198.00     1181.50     1183.50     -10.00
  2024/ 5     1201.00     1204.25     1188.25     1190.00     - 9.75
  2024/ 7     1210.25     1213.75     1198.50     1199.75     - 9.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       231,949         360,475         776,163  ( + 2,768)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(2月15日−2月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並み。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は反落。終値の前営業日比は11.00〜9.00セント安。中心限月の3限月
は10.00セント安の1183.50セント。
 南米産地で目先雨勝ちの天気となることもあり、前日の米農務省(USDA)月例需
給需給報告での米国の需給緩和や週間輸出成約高の低調さが蒸し返された。また大豆粕
や大豆油の大豆製品が軟調だったことも嫌気された。

 3月限は1195.00セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では
1190セント台前半で軟調に推移。欧州の時間帯にはさらに軟化して1180セント
台前半まで崩れた。米国の時間帯前半にいったん急伸して1190セント台に乗せたも
のの、それは打ち上げ花火に終わり、後半は再び1180セント台前半まで下落した。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル>
 産地中部で今週末散発的な降雨が続く見通しだが、来週はより局地的なものになろ
う。産地南部では来週初め以降、複数の低気圧の通過により広範にまとまった降雨とな
る見込み。
 しかし産地中部では依然として降雨が不足しており、土壌水分は作付けれたサフリー
ニャコーンの生育にとって十分ではない。豊作のためには今後2か月間にまとまった降
雨が必要だ。

<アルゼンチン南北産地>
 前線により今週末にかけて産地の大半でまとまった降雨が発生し、気温は平年並みま
で低下しそうだ。また来週初めもさらに別の前線が通過するためまとまった降雨が見込
まれる。しかしこれまで2週間以上、降雨がなく最高気温が38℃に達する高温乾燥の
天気が続いただけに、作柄改善にはさらにまとまった降雨が必要だ。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、モンタナ州やノースダコタ州では気温が低下して通常の冬らしい
天気になってきた。積雪も見られ平年並みの気温となっている。しかしプレーンズ南東
部ではまだ季節外れの暖かさとなっており、9日の最高気温は広範な地域で21℃を超
えそうだ。小麦の冬越えは引き続き良好だ。
 大豆製品は、大豆油は反落、大豆粕は続落。ともに大豆の反落に追随安となった。大
豆粕の期近3月限は前日比0.30ドル安の346.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地中部では依然として降雨が不足。土壌水分は作付けれたサフリーニャコ
 ーンの生育にとって十分ではない。
・アルゼンチン産地では降雨発生して気温も低下も、2週間以上高温乾燥の天気が続い
 ただけに作柄改善にはさらにまとまった降雨が必要。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。