【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における2月6 日時点の大口投機家の売り越しは320万3483枚となり、前週の289万1130 枚から拡大した。取組高合計は4378万6715枚となり、前週から21万1663 枚(0.5%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.9%減、債券 合計が1.8%減、為替合計が3.5%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.4%増、エネルギー合計は3.6%増、金属合計は2.2%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売り、新規売 りが出て売り越しを拡大し、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大 した。為替は新規売りが新規買いを上回って買い越し(ドル売り)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月利下げを否定し、利下げ観 測が後退した。中東の緊張の高まりや米地銀ショックが欧州に飛び火したことから、米 国債の利回り上昇が一服する場面も見られたが、欧米の金融当局者の利下げに慎重な発 言が続き、米10年債利回りは4.19%まで上昇した。今週は1月の米消費者物価指 数(CPI)の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が8万4230枚売り越し(前週8万0455 枚売り越し)、ユーロは6万2153枚買い越し(同8万8771枚買い越し)、英ポ ンドは3万4475枚買い越し(同3万4153枚買い越し)となった。ユーロは新規 売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油は中東の緊張の高まりや米製品在庫の減少を受けて買い優勢とな った。貴金属市場では、金が中東の緊張の高まりや米地銀ショックが下支えになった が、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が16万1838枚買い越し(前 週19万6664枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ ーク金は16万1738枚買い越し(同14万7791枚買い越し)に拡大、ニューヨ ーク・プラチナは9534枚買い越し(同1万1549枚買い越し)に縮小した。金は 新規買い、買い戻しが入り、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが22万9422枚売り越し(前週22万 4832枚売り越し)、大豆は16万0817枚売り越し(同14万0577枚売り越 し)に拡大した。コーン、大豆ともに新規売りが新規買いを上回った。前週のコーン は、米国の需給緩和見通しや南米産地の降雨予報を受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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