NYプラチナ市況=反発、ドル高一服で買い戻される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   878.8      903.6       876.8       897.3    + 18.4
         (24/ 7)   887.5      911.2       885.9       905.3    + 17.6
 パラジウム  (24/ 3)   863.50     942.00      855.00      935.00   + 74.50
         (24/ 6)   873.00     948.50      867.00      942.80   + 72.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          26,716         27,297        93,019       (+  2,139)
 パラジウム          8,987         10,948        27,855       (+    167)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,424.27  + 151.52
     前日  150.79/81   1.0708/10   ・ナスダック         15,859.15  + 203.55
     本日  150.57/59   1.0727/29   ・10年米国債利回り      4.27  -   0.05
・NY原油  (24/ 3)   76.64 - 1.23  ・SPDR保有金残高    840.48  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが16.0〜18.5ドル
高、中心限月の4月限が18.4ドル高、パラジウムが72.00〜74.10ドル
高、中心限月の3月限は74.50ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り上昇が一服したが、米連邦
準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、予想
以下の英消費者物価指数(CPI)などを受けて地合いを引き締めた。日中取引では、
米国債の利回り上昇が一服したことやドル高一服を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限は予想以下の英消費者物価指数(CPI)などをきっかけに買い戻
されると、ドル高一服を受けて堅調となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を876.8〜890.9ドルのレンジで推移し、前日
比14.0ドル高の892.9ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、米国債の利回
り上昇が一服したが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられ
た。欧州時間に入ると、予想以下の英消費者物価指数(CPI)などを受けて地合いを
引き締めた。
 日中取引は、米国債の利回り上昇が一服したことやドル高一服を受けて買い優勢とな
った。序盤の買い一巡後は戻りを売られたが、890.7ドルで押し目を買われると、
903.6ドルまで上昇した。
 予想以下の英消費者物価指数(CPI)や米国債の利回り上昇が一服したことが支援
要因になった。また米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、インフレが米連邦準備理
事会(FRB)の目標である2%に低下するまで利下げを待つべきではないという見解
を示した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を855.00〜881.00ドルのレンジで推移
し、前日比15.00ドル高の875.50ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、予想以下の英消費者物価指数(CPI)などを受けて地合いを引き締めた。
 日中取引は、ドル高一服を受けて堅調となった。時間外取引の高値を突破すると、テ
クニカル要因の買いが入って急伸し、942.00ドルまで上昇した。
 12日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比1万5819オンス減の
19万4895オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏のインフレ率は2%に戻り
つつあるように見えるとしつつ、記録的な高金利がその役割を果たしたとECBが確信
するにはなお一定の時間とさらなるデータが必要だと述べた。
・1月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比4.0%で昨年12月と同じだっ
た。市場では4.2%に加速すると予想されていた。
・2023年第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前期比横ばいだっ
た。前年同期比では0.1%増。速報値と一致した。第3四半期のGDPは前期比
0.1%減だった。2四半期連続のマイナス成長と定義されるテクニカルリセッション
を辛うじて回避した。
・ドイツの昨年の中国への直接投資額は4.3%増の119億ユーロ(127億ドル)
となり、過去最高を記録した。
・ドイツ政府が2024年の国内総生産(GDP)予測を下方修正し、成長率を昨年
10月時点の前年比1.3%から0.2%へ引き下げることが分かった。来週に発表す
る報告書に盛り込む。
・米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、インフレが連邦準備理事会(FRB)の目
標である2%に低下するまで利下げを待つべきではないという見解を示した。
・米卸売物価指数(PPI)データの年次改定によると、2023年12月のPPIが
前月比0.2%下落と従来発表の0.1%下落から下方修正された。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスとの戦闘停止確保を目指すさら
なる協議には交渉団を派遣しない方針だ。ハマスの要求を「妄想」だとして再びはねつ
けた。
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