シカゴ大豆市況=期近から大幅続落、米早期利下げ観測後退や南米の降雨で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/03   1,186.25    1,190.00    1,168.25     1,170.50      -15.75
   2024/05   1,191.75    1,193.50    1,174.25     1,176.25      -15.50
   2024/07   1,201.25    1,203.25    1,184.50     1,186.25      -15.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        295,863        286,127         769,700  (- 2,298)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(2月20日−2月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は期近から大幅続落。終値の前営業日比は15.75〜3.75セント安。中心
限月の3限月は15.75セント安の1170.50セント。
 前日に続き米早期利下げ観測の後退とこれに伴うドル高基調が弱材料となった。ま
た、ブラジル、アルゼンチンでの降雨による生育環境改善見通しも引き続き上値圧迫要
因となった。

 3月限は1186.25セントで取引を開始した後に値位置を落とし、暫く1176
〜1180セントを中心とするレンジで高下。米国の時間帯を迎えると地合いを引き締
めて1190セントの高値まで浮上したところを売られて終盤には1170〜1173
セントのレンジで高下する場面も見られたが、引け間際に売り崩されて1168.25
セントまで軟化。安値からの戻りも浅いまま安値に近い水準で終了。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 産地中部の降雨は局地的が発生、一方の南部および東部ではアルゼンチンから移動し
てきた低気圧の影響でまとまった雨量を伴う降雨となっている。これまで土壌水分の乾
燥が促されてきた南部にとってこの雨は慈雨。今後も週末までには広い範囲でまとまっ
た雨量を伴う降雨が発生する見通し。大豆の収穫とサフリーニャコーンの作付のペース
鈍化を招くが、ほとんどの穀物にとって慈雨になるだろう。なお、南部では来週から再
び少雨傾向となる見込み。

<アルゼンチン産地>
 まとまった雨量を伴う降雨が発生しており土壌水分が回復し穀物の状態も安定。週末
には新たな低気圧が到来する見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 15日から16日にかけて新たに低気圧が到来し、より多くの降雨または降雪となる
もよう。来週も同様に低気圧が到来する見込み。この低気圧の移動と到来の影響で、気
温は大きく高下するだろう。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調な足取りに追随安となった。大豆粕の
主要生産国であるアルゼンチンの生育環境改善も大豆粕市場の重石となり、大豆粕3月
限は前日比1.50ドル安の343.30ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では雨がちな天気が続く。
・ブラジル南部産地では降雨が発生し土壌水分は回復へ。ただし来週は少雨傾向。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では降雨となり生育環境は改善。
・米小麦産地では慈雨が見込まれる。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。