[今日の視点]貴金属=金が小幅続落、プラチナは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が小幅続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢
となろう。銀とプラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.76ドル安の
1991.30ドル、銀が36セント高の2236セント、プラチナが12.57ドル
高の888.00ドル、パラジウムは70.07ドル高の934.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.42/44円で、前営業日の
大引け時点から0.11円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が9644円前後、銀は108.0円前後、プラチナは
4335円前後、パラジウムは4200円前後。
【NY金は米利下げ観測後退が圧迫も下げ一服】
 金はきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要
因になったが、ドル高一服を受けて下げ一服となった。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になったが、ドル高一
服を受けて下げ一服となった。1月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回
り、米FRBの利下げ開始は6月とみられている。金ETF(上場投信)から投資資金
が流出し、金の圧迫要因になった。ただ1月の英消費者物価指数(CPI)は前年比
4.0%上昇と事前予想の4.2%上昇を下回った。米国債の利回り上昇が一服し、ド
ル高が一服すると、金の下支えになった。また米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁
は、インフレが米FRBの目標である2%に低下するまで利下げを待つべきではないと
いう見解を示した。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスとの戦闘停止確保を目指すさら
なる協議には交渉団を派遣しない方針とした。ハマスの要求を「妄想」だとして再びは
ねつけた。パレスチナ自治区ガザ最南部ラファについて、民間人の退去後にハマスに対
する攻撃を進めるとした。ドイツのベーアボック外相は、130万人が避難しているパ
レスチナ自治区ガザ最南部ラファへのイスラエル軍による攻撃は人道的大惨事になると
述べた。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高一服をきっかけに買い戻された。
【NYプラチナはドル高一服で買い戻される】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高一服を受けて買い戻された。
 プラチナはドル高一服を受けて買い戻された。1月の英消費者物価指数(CPI)が
予想以下となった。また米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、インフレが米連邦準
備理事会(FRB)の目標である2%に低下するまで利下げを待つべきではないという
見解を示した。ニューヨークの指定倉庫在庫が減少しており、実需筋の買い戻しが入っ
ている。
<今日の予定>
●中国(春節)
・国内総生産 2023年10-12月期1次速報 (内閣府)
・英国内総生産 速報値 2023年10-12月期(国立統計局)
・英鉱工業生産指数 2023年12月(国立統計局)
・ユーロ圏貿易収支 2023年12月(EUROSTAT)
・米小売売上高 2024年1月(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米輸出入物価指数 2024年1月(労働省)
・米鉱工業生産・設備稼働率 2024年1月(FRB)
・米企業在庫 2023年12月(商務省)
・対米証券投資 2023年12月(財務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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