貴金属は、上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は10.85ドル高 の2003.50ドル、銀が46セント高の2291セント、プラチナが5.50ドル 高の895.50ドル、パラジウムは15.57ドル高の949.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.88/90円で、前営業日の 大引け時点から0.26円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が9664円前後、銀は108.4円前後、プラチナは 4345円前後、パラジウムは4500円前後。 【NY金は米小売売上高の減少などが支援】 金はきのうの海外市場では、米小売売上高の減少などを受けて買い優勢となった。 金は米小売売上高の減少などが支援要因になった。1月の米小売売上高は前月比 0.8%減となった。自動車やガソリンの売り上げが減少する中、マイナスに転じ、昨 年3月以来10か月ぶりの大幅な落ち込みとなった。市場予想は0.1%減だった。ま た1月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.5%低下した。エコノミ スト予想は横ばい。FRBは厳しい冬季の天候が影響したとしている。鉱工業生産指数 は0.1%低下。前月は横ばいだった。一方、米新規失業保険申請件数は8000件減 の21万2000件となった。市場予想は22万件だった。2月のニューヨーク連銀製 造業景気指数やフィラデルフィア連銀景況指数は改善しており、米経済指標はまちまち の内容となった。 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【NYプラチナはドル安が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル安が支援要因になった。1月の米小売売上高や米鉱工業生産指数が弱 い内容となり、ドル安に振れた。第4四半期の英国内総生産(GDP)は前期比0.3 %減と予想を下回ったことも支援要因である。ただ景気減速懸念で需要が伸び悩むよう なら900ドル台の上値は限られそうだ。 <今日の予定> ●中国(春節) ・英小売売上高 2024年1月(国立統計局) ・米住宅着工・許可件数 2024年1月(商務省) ・米生産者物価指数 2024年1月(労働省) ・米消費者信頼感指数 2024年2月速報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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