海外市況サマリー(16日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,024.1  +  9.2    シカゴ大豆   2024/ 3  1,172.25  +10.00
NY銀   2024/ 3 2,347.5  + 52.4    シカゴコーン  2024/ 3    416.50  - 1.25
NYプラ  2024/ 4   913.5  +  8.3    NY原油   2024/ 4     78.46  + 0.87
NYパラ   2024/ 3   952.80   0.00   ドル・円              150.25  + 0.28
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.20円台で推移
 ドル円はNY時間に入って買い戻しが加速し、一時1ドル=150.65円まで上昇
した。NY時間に入って発表になった米生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったこ
とでドルの買い戻しが強まおり、ドル円を押し上げた。
 米PPIは、総合指数で前月比0.3%、コア指数で0.5%と、先日の米消費者物
価指数(CPI)に引き続き予想を上回る内容となり、インフレの粘着性を浮き彫りに
した。FRBの早期利下げ期待も一層後退させている。この結果を受けて短期金融市場
では今年のFRBの累計の利下げを1.00%ポイント以下で織り込み始めている。2
週間前までは1.50%ポイントで織り込んでいた。

◎NY貴金属=金は続伸、米PPI後のドル高続かずドル売りが優勢に
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金4月限は続伸。1月の米生産者物価指数(PPI)は総合・前年比が+0.9%、
コア・前年比が+2.0%となり、鈍化傾向が一巡していることがドル高を経由して一
時相場を圧迫した。インフレ率は穏やかな改善傾向にあるものの、米連邦準備制度理事
会(FRB)の目標水準への回帰が遅れる可能性が意識された。ただ、今週の米消費者
物価指数(CPI)や米PPIを受けても、年内の利下げ開始を否定する米金融当局者
はなく、次第にドル売りが優勢となったことは金相場を押し上げた。プレジデント・デ
ーの休場を控えた買い戻しも支援要因。
 銀3月限は続伸。米PPIが発表された後、ドル買いが一巡し、ドル売りが優勢とな
ったことが支え。
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは続伸、パラジウムは売り買い交錯。
 プラチナ4月限は続伸。米PPIが発表された後のドル高を経て、ドル売りが優勢と
なったことが支援要因。米国のインフレ率の減速は鈍っているものの、今年の米利下げ
開始を否定する米金融当局者は見当たらない。
 パラジウム3月限は横ばい。今週は買い戻しが優勢だったが、戻りは一服した。

◎LME=アルミは小幅続落、銅・ニッケルはドル売りを受けて続伸
 アルミ3カ月物は小幅続落。2220ドルで小安く取引を開始。欧州の時間帯終盤ま
で2230ドル台前半を上値抵抗線とする足取りを展開。米国の時間帯に2230ドル
台前半を突破して2238.50ドルの高値まで上昇したが、高値では戻り売りに合っ
た。2214ドルまで値を沈めた後は、戻りは限られて小安く引けを迎えた。
 銅3カ月物は続伸。8315ドルで小高く取引を開始。アジアの時間帯は8350ド
ル前後でのもちあいとなったが、欧州の時間帯を迎えると地合いを引き締めて引けにか
けて値位置を切り上げる足取りを展開。年内の米利下げ着手観測を手掛かりにしたドル
売りの動きが買いを支援した。引け間際には8499.50ドルと今月2日以来の水準
まで上昇し、高値圏を維持したまま終えた。
◎NY原油=続伸、連休をまたぐリスクから買い戻しが優勢に
 ニューヨーク原油は続伸。
 イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるなかで、中東情勢の緊迫感が相
場を支えた。イスラエル軍はこれまでに次々と病院を空爆し破壊しており、ガザ地区南
部ハンユニスにあるナセル病院への攻撃も開始している。19日月曜日がプレジデン
ト・デーで休場となることから、連休をまたぐリスクを回避するため買い戻しが優勢と
なった。イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラの交戦が拡大しているほか、ネタニ
ヤフ首相がパレスチナ国家の承認に反対するなど、パレスチナ自治区を巡る混乱がさら
に長引く可能性が意識された。
 改質ガソリンの期近は続伸。ヒーティングオイルの期近は反落。需要期に向けて、改
質ガソリンは堅調に推移。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は反発、コーン期近は需給緩和見通しなどで小幅安
 大豆は軒並み堅調。
 これまでの下落の後で売り警戒感が強まり買い戻しが先行もようとなった。また、ド
ル売りが根強かったことや、金、原油の堅調な足取りも買いを後押しする要因となっ
た。

 コーンは期近3、5月限が小幅安。
 一代安値を更新する動きが続いた後で、売り警戒感が強まり、買い戻す動きが広がっ
たことで3番限以降は堅調で運ばれたが、期近3、5月限は米国の需給緩和観測やブラ
ジルの降雨によりサフリーニャコーン生育環境改善が重石となるなか売り優勢で運ばれ
た。

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