●週間見通しゴム、上海ゴム伸び悩むと調整売り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は290円台後半まで急伸する展開になった。中国が春節の連休入りする中で売
買材料を欠く中、日経平均株価の急伸や円安を手掛りとした買いが優勢になった。ゴム
需給関連の材料が乏しいため、値動きが荒れた金融市場の動向が注目された。特に日経
平均株価は過去最高値に迫る展開になり、投機筋がゴム相場も物色するきっかけになっ
た。ロンドン非鉄金属相場が安値修正の動きを見せたこと、原油相場が中東地政学リス
クで底固く推移したこともポジティブ。産地相場もJPXゴム相場につれ高した。
 今週は上値の重さを再確認しよう。引き続き株価や円相場の動向には注意が必要だ
が、株価連動のゴム相場高は一時的な値動きに留まりやすい。焦点は春節の連休明け後
の19日の上海ゴム相場の動向になる。仮にここで上海ゴム相場が急伸する展開になる
と、短期目線で300円台へのレンジ切り上げが打診されよう。一方、上海ゴム相場が
連休前と同様に上値追いを拒否すると、上げ一服後の調整局面に入る。上海ゴム相場の
動向をみながら、一段高の必要性の有無を探ることになる。
 予想レンジは290〜305円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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