NYプラチナ市況=反落、米国債の利回り上昇が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   910.2      916.2       886.8       889.6    - 24.7
         (24/ 7)   921.0      923.6       896.1       898.2    - 24.1
 パラジウム  (24/ 3)   980.00     993.50      928.50      949.90   - 33.40
         (24/ 6)   984.50     998.00      936.00      956.00   - 32.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          29,702         37,084        87,861       (-    777)
 パラジウム         14,357         15,666        24,726       (-    891)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,612.24  +  48.44
     前日  149.96/98   1.0810/12   ・ナスダック         15,580.87  -  49.91
     本日  150.19/21   1.0816/18   ・10年米国債利回り      4.32  +   0.05
・NY原油  (24/ 4)   77.91 + 0.87  ・SPDR保有金残高    836.16  -   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが25.7〜22.8ドル
安、中心限月の4月限が24.7ドル安、パラジウムが34.60〜33.10ドル
安、中心限月の3月限は33.40ドル安。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時
間に入ると、ドル安一服を受けて戻りを売られた。日中取引では、米国債の利回り上昇
や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム3月限は米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となっ
た。
 プラチナ4月限は時間外取引を903.1〜916.2ドルのレンジで推移し、前日
比10.4ドル安の903.9ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、ドル安を受け
て押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて戻りを売られた。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となり、886.8ドル
まで下落した。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表を控え、も
み合いとなった。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表を控え、米国債の利回りが上昇した
ことが圧迫要因になった。米FOMC議事録では、早期利下げに対する懸念が示され、
ドル高に振れたが、予想通りの内容となったことから、ドル高は一服した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を968.00〜993.50ドルのレンジで推移
し、前日比10.80ドル安の972.50ドルとなった。3月限は安寄りしたのち、
ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて戻りを売ら
れた。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となり、
928.50ドルまで下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表後は
ドル高一服を受けて下げ一服となった。
 20日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比2998オンス減の19万
1746オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・欧州連合(EU)は、第13弾となる対ロシア制裁を承認した。ロシアの武器調達の
支援、ウクライナの子どもの誘拐に関与したとして約200の団体や個人を制裁対象に
加えた。
・イスラエルのネタニヤフ首相とスモトリッチ財務相は、パレスチナ自治区ガザで拘束
されている人質について、解放のために代償を支払うことはないとの考えを示した。
・欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は、一部
が予想するほどECBは早急に利下げしない可能性があると述べた。
・イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のディングラ委員は21日、基調的
なインフレ圧力が緩和していることを示すさらなる証拠が出るまで利下げを先延ばしす
ることは実質的な経済コストをもたらすと述べた。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、予想以上の伸びとなった1月の米消費者
物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)は今後の米連邦準備理事会(FRB)
の金利決定を複雑なものにしていると述べた。
・米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は、現在の経済環境は利下げを正当
化しないとの見方を示した。
・1月30〜31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金利をいつまで
現行水準に維持すべきかに不透明感が存在する中、政策担当者の大半が尚早な利下げに
対する懸念を示していたことが分かった。
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