シカゴ大豆市況=期近から大幅反落、南米の生育環境改善や米輸出圧迫懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/03   1,179.00    1,179.25    1,157.50     1,160.75      -18.25
   2024/05   1,183.50    1,184.00    1,162.25     1,165.00      -18.50
   2024/07   1,192.00    1,192.00    1,171.25     1,174.00      -18.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        296,098        313,762         804,919  (- 1,829)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月27日−3月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から大幅反落。終値の前営業日比は18.50〜8.25セント安。中心
限月の3限月は18.25セント安の1160.75セント。
 ブラジル、アルゼンチンでの降雨による生育環境改善に加え、両国からの供給量の増
加とこれが米国の輸出を圧迫するとの警戒感から売り優勢となった。前日に買い戻され
た後の反動もあって下げ幅が大きくなった。

 3月限は1179セントで取引を開始。アジアの時間帯は1174セントを下値支持
線とし、欧州の時間帯も値位置をおとしながらも1173セントを前後する足取りとな
ったがシカゴの時間帯を迎えるとコーンの軟調もあって値位置を落として1170セン
トを割り込んだ。それでも1163セントが下値支持線として意識されたが終盤に売り
崩されて1157.50セントの安値に到達。安値からの戻りも浅いまま安値に近い水
準で終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 産地中部および南部では週末の降雨の影響で土壌水分が回復。ただ、土壌水分は依然
として乾燥気味であり、サフリーニャコーンの作付は終わっているが、生育期を迎える
なか引き続きまとまった雨が必要となっている。24日以降にはアルゼンチンから移動
してくる低気圧の影響で数日間は降雨となる見込み。

<アルゼンチン産地>
 19日以降は少雨傾向となっているが、22日に再び前線が通過し慈雨が発生するも
よう。また、24〜26日にかけても同様に降雨が発生すると予想され、大豆およびコ
コーンの作柄改善が期待される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 今週は週末まで気温が平年を上回る暖かな天気となり降雨は発生しない見込み。26
日の週には広い範囲で降雨または降雪となるもよう。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆に追随安となった。大豆粕は前日に上昇した
反動から大きな下げ幅を記録。大豆粕期近3月限は前日比5.60ドル安の342ドル
で終了。
今日の材料
・ブラジル中部では少雨傾向となるが24日以降に降雨か。
・ブラジル南部は今週は少雨傾向ながら来週は降雨発生に。
・アルゼンチン産地では慈雨が続き土壌水分が回復。
・米小麦産地では暖かな天気となるが翌週まで小傾向。
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