シカゴコーン市況=揃って反発、売り警戒感や強気な輸出を受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    399.75      407.75      394.50      407.00      + 7.25
  2024/05    413.50      422.50      408.75      421.50      + 8.00
  2024/07    426.25      434.75      422.25      433.75      + 7.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       678,347        605,807        1,580,855 (- 23,578)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月22日までの週)
 コーン:124万1692トン(前週改定値:105万2245トン)
 小 麦: 48万1999トン(前週改定値:41万9778トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月3日−3月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは揃って反発。終値の前営業日比は1.50〜8.00セント高。中心限月の
5月限は8.00セント高の421.50セント。
 一代の安値を更新する場面が続き、売り過剰感が高まったことで買い戻す動きが広が
った。ドルは高止まり傾向ながらも米農務省(USDA)が発表した週間輸出検証高が
強気な内容だったことも好感され、期近3月限は終値ベースで400セント台を回復し
た。
 5月限は413.50セントで取引を開始した後、欧州の時間帯にかけて軟化し、欧
州の時間帯には410セントを前後する安もみとなった。シカゴの時間帯を迎えると序
盤は頭重い足取りとなりこの日の安値408.75セントを付ける場面も見られたが、
売り警戒感の高まりに加え、強気なUSDA輸出検証高報告が手掛かりとなって買い優
勢に転じ、引け間際に422.50セントの高値に到達。高値を離れながらも戻りは浅
く、高値圏を維持したまま取引を終えた。
 米農務省(USDA)が発表した2月22日までの週のコーン週間輸出検証高は
124万1692トンで前週改定値の105万2245トを上回った。今年度の累計は
1949万4397トンで前年同期の1438万5981トンを約36%上回ってい
る。
 ブラジルAgRuralによると、2月22日時点のサフリーニャコーン作付け進捗
率は前年の56%を上回る73%だった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 アルゼンチンから移動してきた低気圧の影響で降雨が発生。広い範囲で降雨となって
おり、産地中部のサフリーニャコーンの作柄は全体的に良好を維持している。また、産
地南部でも降雨により土壌水分が回復。今週は週前半は降雨が発生する可能性は低い
が、週半ばから週後半にかけて雨がちな天気が広がるだろう。

<アルゼンチン産地>
 気温が平年を上回るなか雨に恵まれる日が続いており、全体的に穀物の作柄は良好を
保っている。今週も最高気温が30℃近くまで上昇することが見込まれるが、29日と
週末にまとまった雨量を伴う降雨が発生し、作柄を維持することが予想される。

 シカゴ小麦は軒並み反発。前週までの下落で売り警戒感が強まるなか買い戻す動きが
広がった。コーンの堅調も買いを支援するなか中心限月の5月限は前日比5.75セン
ト高の574.75セントで終えた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 週末に散発的な降雨が発生。26日の週には広い範囲で降雨または降雪となる可能性
がある。26日の週は週を通して降雨が続く見通しとなっている。特に28〜29日に
はまとまった雨量を伴う降雨が発生する見込み。

今日の材料
・ブラジル産地中部では広い範囲で降雨が発生。
・ブラジル産地では降雨により土壌水分が回復。
・アルゼンチン産地は慈雨が続き穀物の作柄は良好を維持。
・米小麦産地では今週は雨がちな天気が続く見込み。
・2月22日までの週のコーン週間輸出検証高は124万1692トンで前週改定値
 の105万2245トを上回る。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。