【前週のレビュー】ニューヨーク原油4月限は1月29日の高値79.09ドルから2 月5日の安値71.49ドルまでの下げ幅の全値戻しの79.09ドルにはまだ到達し ていない。それを上抜けると80ドルの節目、さらには1.618倍戻しの83.79 ドル辺りまで上値余地が拡大するとの見方を維持するが、24日(土曜で取引なし)が 満月で天井を付ける時間帯に入ってきていることを考えると、短期的には80ドル台に 届かずにダブルトップを付ける可能性も考えておきたいとした。 【NY原油は全値戻し達成もまだ80ドル手前で推移】 ニューヨーク原油は緩やかな上昇基調を継続して4月限は28日には79.62ドル まで上伸して、1月29日の高値79.09ドルを上回った。ただまだ80ドルの節目 には届かず、本稿執筆時の1日午後には78ドル台半ばで推移している。 前回の当欄で記した目先の上値目標は80ドルの節目、さらには1.618倍戻しの 83.79ドル辺りまで上値余地が拡大するとの見方は引き続き維持するが、一方では 80ドル台に届かずにダブルトップを付ける可能性も引き続き残っている。 日柄的には、4日が下弦で相場の転換点(現状では押し目底になるか)となる可能性 があり、上値目線で見ておきたい。 材料的には、引き続き中東地域の地政学的リスクがメインテーマとなっている。バイ デン米大統領がラマダン月間(3月10日〜4月9日)のガザ停戦をイスラエルと合意 したと述べたものの、ハマス側は否定しており現状では実現性に乏しいだろう。 相変わらずイスラエルの大量殺戮は続いており、29日にはガザ北部で食料や支援物 資待ちの住民にイスラエル軍が発砲し少なくとも112人が死亡した。これに対して、 国連のグテレス事務総長は同日、独立調査が必要であるとの見方を示した。 紅海でのフーシ派の攻撃とともに引き続き注意深く見ていきたいが、ガザ停戦合意の 報道があった場合は急落含みとなるので乱高下に対する注意は必要だ。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は一時3万9000ドル台に乗せるな ど引き続き過去最高値圏でのもみ合いとなっている。 ドルインデックスは再び反発基調となっており、直近は104ポイントの節目を試す 展開となってきた。 【3月のOPEC産油量、前月比日量9万バレル増】 ロイター通信によると、2月の石油輸出国機構(OPEC)の産油量は日量2642 万バレルとなり、前月比9万バレル増となった。減産目標を同19万バレル上回ってい るが、イラク、ナイジェリア、ガボンが目標以上に生産したことが背景という。ただサ ウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、アルジェリアは減産目標以 上に生産を抑えた。 【米国の原油在庫は5週連続の増加=EIA週報】 米国内に目を移すと、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫が5 週連続で増加し、前週比419万9000バレル増の4億4716万バレルとなった。 製油所の定期修理シーズン中で稼働率が81.5%と低いことが背景となっており、そ のぶん石油製品在庫の減少は続いている。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の新たに6番限となった8月限は21日移動平均線でもあるボリンジャーバ ンドの中心線(7万1260円辺り)と1シグマ(7万2840円辺り)の間のもみ合 いとなっている。 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばい。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油4月限は一時的に下振れしたが、ボリンジャーバンドの中心線 (76.43ドル辺り)に支持されて、再び1シグマ(78.41ドル辺り)を挟んだ もみ合いに復帰した。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。