[今日の視点]貴金属=金が急伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が急伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢
となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は36.79ドル高
の2083.12ドル、銀が38セント高の2312セント、プラチナが10.95ド
ル高の885.95ドル、パラジウムは7.33ドル高の955.47ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.07/09円で、前営業日の
大引け時点から0.33円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万0051円前後、銀は112.3円前後、プラチナ
は4315円前後、パラジウムは4500円前後。
【NY金は米ISM製造業景気指数の低下が支援】
 金は前週末の海外市場では、米ISM製造業景気指数の低下を受けて急伸した。
 金は米ISM製造業景気指数の低下が支援要因になった。2月の米ISM製造業景気
指数は47.8となり、1月の49.1から低下した。節目となる50割れは16カ月
連続となった。事前予想の49.5を予想外に下回った。内訳を見ると、新規受注が
49.2(1月52.5)、生産は48.4(同50.4)、雇用は45.7(同
47.1)に低下した。また2月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は76.9と
なり、1月の確報値79.0から低下した。事前予想の79.6も大きく下回った。今
週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や2月の米雇用統計の発表が
ある。
 イスラム組織ハマスの軍事部門アルカッサム旅団は、イスラエル軍の砲撃によって、
パレスチナ自治区ガザで拘束されていた人質7人が死亡したと発表した。イスラエル
は、女性や高齢者、病人、負傷者を含む弱い立場にある人質の解放にハマスが同意する
ことを条件に、6週間の戦闘休止を基本的に受け入れた。ハマスの回答を確認したい。
 銀は前週末の海外市場では、米ISM製造業景気指数の低下や金急伸を受けて買い優
勢となった。
【プラチナは金急伸で押し目を買われる】
 プラチナは前週末の海外市場では、欧州時間に売り圧力が強まったが、米ISM製造
業景気指数の低下や金急伸を受けて押し目を買われた。
 プラチナは米ISM製造業景気指数の低下や金急伸が支援要因になった。2月の米I
SM製造業景気指数が予想外に低下し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が高
まった。米FRBの6月の利下げ開始見通しに変わりはないが、年末まで100ベーシ
スポイント(bp)利下げを織り込んだ。一方、今週は中国で5日から全国人民代表大
会(全人代)が開かれる。景気刺激策を発表する見込みだが、大胆な改革は期待薄とみ
られている。900ドル割れで買い戻されても上値を伸ばすのは難しくなりそうだ。
<今日の予定>
・スイス消費者物価指数 2024年2月(連邦統計局)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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