NYプラチナ市況=反発、米FRB議長の利下げ見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   886.3      916.8       884.5       914.4    + 27.2
         (24/ 7)   895.5      925.5       894.3       923.6    + 27.0
 パラジウム  (24/ 6)   953.50    1074.00      950.50     1048.90   +102.00
         (24/ 9)   998.00    1056.00      998.00     1056.30   +102.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          39,162         35,219        96,814       (+  2,968)
 パラジウム          7,314          3,123        21,297       (-     4)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,661.05  +  75.86
     前日  149.92/94   1.0858/60   ・ナスダック         16,031.54  +  91.95
     本日  149.36/38   1.0899/01   ・10年米国債利回り      4.11  -   0.03
・NY原油  (24/ 4)   79.13 + 0.98  ・SPDR保有金残高    821.47      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが25.9〜27.4ドル
高、中心限月の4月限が27.2ドル高、パラジウムが99.30〜102.10ドル
高、中心限月の6月限は102.00ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、押し目
は買われた。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が供給
不足見通しを示したことも支援要因になった。日中取引では、パウエル米連邦準備理事
会(FRB)議長が利下げ見通しを示したことを受けて堅調となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を884.5〜894.7ドルのレンジで推移し、前日
比6.1ドル高の893.3ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、ドル安一服に上
値を抑えられたが、押し目は買われた。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウ
ンシル(WPIC)が供給不足見通しを示したことも支援要因になった。
 日中取引は、全米雇用報告が予想以下となり、ドル安に振れたことを受けて買い優勢
となった。その後は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げ見通しを示
したことを受けて916.8ドルまで上昇した。
 2月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は14万人増と市場予想の15万人増を下
回った。またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、下院金融サービス委員会の
公聴会で、利下げ見通しを示した。ただ利下げ開始時期とそのペースは経済データのみ
に基づいて決定されると述べた。
 ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告によ
ると、2024年のプラチナは13トンの供給不足と、前年の27トン不足に続いて供
給不足が続く見通しとなった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を950.50〜973.00ドルのレンジで推移
し、前日比20.10ドル高の967.00ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、
買い戻されたことを受けて堅調となった。
 日中取引は、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となり、1074.00ド
ルまで上昇した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7406
オンス、パラジウムは変わらずの5万2661オンス。
今日の材料
・米大統領選の共和党候補指名争いで、ニッキー・ヘイリー元国連大使は、撤退を表明
した。
・2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の増加数が14万人と、エコノミス
ト予想(15万人)を下回った。
・米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、下院金融サービス委員会の公聴会
で、利下げ開始時期とそのペースは経済データのみに基づいて決定されると述べた。
・米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の金融
政策は「良好な位置」にあるとの認識を示し、FRBの今後の課題は、過度に長期にわ
たり金利を据え置くことも、拙速な利下げを行うこともないよう、政策を調整していく
ことだと述べた。
・カナダ銀行(BOC、中央銀行)は、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0
%に据え置いた。据え置きは予想通り。基調的なインフレが持続していることを踏まえ
ると、利下げを検討するのは尚早とした。
・1月の米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は2万6000件減の886万
3000件となった。エコノミスト予想は890万件だった。
・1月の米卸売在庫は前月比0.3%減と、前月発表された速報値0.1%減から下方
改定された。市場予想は0.1%減だった。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は1月初旬から2月下旬にかけ
てわずかに増加したとの認識を示した。インフレ率と雇用市場については、今後どの程
度速く冷え込むかについてはまちまちになっているとの見方を示した。
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