NY原油市況=高安まちまちも、パレスチナ情勢の不透明感が下支えに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/04     77.80       78.47       76.79       77.93        - 0.08
  2024/05     77.24       78.03       76.43       77.53        + 0.03
  2024/06     76.93       77.59       76.07       77.14        + 0.11
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     550,770              852,285             1,700,141    ( + 6,729)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/04     265.18    + 1.09
                            2024/05     260.61    + 1.66
         改質ガソリン       2024/04     258.05    + 5.33
                            2024/05     257.24    + 5.10
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は高安まちまち。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月
が0.08ドル安〜0.03ドル高。その他の限月は0.11〜0.53ドル高。
 世界の需要見通しの不透明感が重しとなった。今年の需要について、石油輸出国機構
(OPEC)は楽観的である一方、国際エネルギー機関(IEA)は慎重。今週は
12日にOPECが、14日にIEAがそれぞれが月報を公表する。
 ラマダン(断食月)に入り、パレスチナ情勢の不透明感が強まる可能性があることが
相場を支えた。イスラエルのガラント国防相は、ラマダンがジハードの月となる可能性
があることを理解していると述べた一方で、私達は戦争の準備が出来ていると語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は、難民が集中するパレスチナ自治区ガザ南部のラファへ
進軍すると繰り返し指摘している。
 北半球の冬場が終わり、石油需要が上向く時期を迎えていることは支援要因。定期改
修が集中する時期を通過し、米製油所稼働率は回復する傾向にある。
 時間外取引で4月限は軟調に推移した後、プラス圏に浮上したが上値は重く、通常取
引開始にかけて76.79ドルまで売りが強まった。ただ、その後は買い戻しが優勢と
なり、下げ幅をほぼ消して引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。季節的な需要の回復が想定されている。
今日の材料
・ヒズボラ、イスラエルとの地上戦を準備=報道
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