【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における3月 19日時点の大口投機家の売り越しは228万2212枚となり、前週の248万 9528枚から縮小した。取組高合計は4379万9259枚となり、前週から40万 1864枚(0.9%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が21.5%減、債 券合計が0.9%増、為替合計が8.0%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計 が2.9%増、エネルギー合計は0.2%減、金属合計は7.8%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売 りを上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)に転じた。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除とイールドカーブコントロール (YCC)廃止を決定した。ただ「当面、緩和的な金融環境が継続する」と明記され た。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年3回の利下げ予想が維持された。た だスイス国立銀行の予想外の利下げを受けてドル安が一服した。今後発表される経済指 標で利下げの見通しを確認したい。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が11万6012枚売り越し(前週10万 2322枚売り越し)、ユーロは4万8342枚買い越し(同7万4407枚買い越 し)、英ポンドは5万3200枚買い越し(同7万0451枚買い越し)となった。ユ ーロは手じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油はイラクの輸出削減を受けて昨年10月以来の高値83.85ド ルを付けたのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。貴金属市場では、金が米連 邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ予想が維持されたことを受けて急伸し、史上最 高値2220.26ドルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が27万7757枚買い越し(前 週23万3788枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は20万1602枚買い越し(同20万1602枚買い越し)と変わらず、ニュー ヨーク・プラチナは6280枚買い越し(同7419枚買い越し)に縮小した。金は手 じまい売りと買い戻しが同数となり、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが17万5513枚売り越し(前週18万 9030枚売り越し)、大豆は16万7653枚売り越し(同18万0413枚売り越 し)に縮小した。コーン、大豆ともに買い戻しが手じまい売りを上回った。前週のコー ンは、強気な米輸出やアルゼンチンの生産量の下方修正などを受けて買い優勢となっ た。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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