NY金・銀市況=金は反落、最高値更新後に利食い売り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2321.0     2325.3      2298.7      2308.5     -  6.5
          (24/ 8)  2341.3     2345.9      2320.0      2329.4     -  6.5
   銀     (24/ 5)  2730.5     2745.5      2678.5      2724.7     + 18.7
         (23/ 7)  2756.5     2770.0      2705.5      2751.1     + 19.0
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           186,491       267,353       499,606        (-    439)
  銀           91,163       156,811       171,379        (+  4,556)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,596.98  - 530.16
     前日  151.69/71   1.0836/38   ・ナスダック         16,049.08  - 228.38
     本日  151.34/36   1.0836/38   ・10年米国債利回り      4.32  -   0.04
・NY原油  (24/ 5)   86.59 + 1.16  ・SPDR保有金残高    830.73  +   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は金は6.5〜5.2ドル安、中心
限月の6月限が6.5ドル安、銀が18.7〜20.6セント高、中心限月の5月限は
18.7セント高。
 金6月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入る
と、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、手じまい売りが一巡した
のち、米新規失業保険申請件数の増加を受けて押し目を買われた。その後は、ドル安一
服に上値を抑えられたが、押し目を買われると、史上最高値を更新した。終盤にかけて
は利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 銀5月限はドル安や金の押し目を買われたことを受けて堅調となった。
 ニューヨーク金6月限は反落。時間外取引では2308.0〜2324.8ドルのレ
ンジで推移、前日比6.5ドル安の2308.5ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て上げ一服
となった。
 日中取引では、手じまい売りが出て2301.8ドルまで下落したのち、米新規失業
保険申請件数の増加を受けて押し目を買われた。その後は、ドル安一服に上値を抑えら
れたが、押し目を買われると、史上最高値2325.3ドルを付けた。終盤にかけては
利食い売りなどが出て上げ一服となり、2298.7ドルまで下落した。
 米新規失業保険申請件数は前週比9000件増の22万1000件となった。市場予
想の21万4000件を上回り、労働市場の緩和を示唆した。また米金融当局者の利下
げ発言も支援要因になったが、インフレ鈍化は厳しいものになるとの見方もあり、史上
最高値更新後は利食い売りが出た。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で2706.0〜2745.5セントのレンジ
で推移し、前日比1.0セント高の2707.0セントとなった。5月限は高寄りし
たのち、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。欧州時間に入
ると、利食い売りに上値を抑えられた。
 日中取引では、手じまい売りが出て2694.0セントまで下落したのち、米新規失
業保険申請件数の増加や金堅調を受けて押し目を買われた。その後は、2739.5セ
ントまで上昇したのち、金反落を受けて上げ一服となり、2678.5セントまで下落
した。
 4月3日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1777万8614オ
ンス、銀は6万0447オンス減の2億8858万5542オンス。

今日の材料
・3月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.3と、前
月の49.2から上昇。好不況の分かれ目となる50を2023年5月以来初めて上回
った。速報値の49.9から上方修正された。3月のサービス部門PMIは51.5
と、前月の50.2から上昇。速報値の51.1から上方修正された。
・2月のユーロ圏の生産者物価指数は前年比8.3%低下となった。市場予想は8.5
%低下、前月は8.0%低下。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比9000件増の22万1000件
となった。市場予想は21万4000件だった。2カ月ぶりの高水準となり、労働市場
を巡る状況が次第に緩和しつつある兆候を示唆した。
・2月の米貿易収支の赤字額は前月比1.9%増の689億ドルとなった。増加は2カ
月連続。輸出が過去最高を記録したものの、輸入の急増で相殺された。市場予想は
673億ドルだった。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を
目標の2%に戻す最大の障害は住宅サービスセクターにおける持続的かつ異常な価格上
昇だと述べた。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した3月6〜7日の理事会の議事要旨で、インフレ率
が目標とする2%に戻りつつあるとの認識を示し、利下げを実施する論拠が強まってい
るとの確信を強めていることが分かった。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は利下げに着
手する前に「時間をかけて対応するのが賢明」と述べた。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、先月の連邦公開市場委員会(FOM
C)では年内2回の利下げを見込んだが、「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、
利下げを行う必要があるのか疑問視される」と述べた。
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