【市況】 ゴムRSS3号は、下落。寄り付きでは、上海夜間の大幅安や株安を嫌気して、売り が先行した。中盤に入ると、日経平均株価は下げ幅を縮小したものの、日中取引の上海 ゴムが軟調な展開となっていることから、売り優勢で推移している。TSR20は出来 ず。 午前11時42分現在のRSS3号は前営業日比4.8〜2.9円安。活発限月の9 月限は同4.4円安の323.3円、期先3月限は出来ず、推定出来高は413枚(前 日夜間取引含む)。 【中国のデフレ懸念が燻る】 日本時間の午前10時30分に中国国家統計局が発表した3月の中国消費者物価指数 (CPI)は、前年同月比0.1%上昇となった。これで2カ月連続でのプラスとなっ た。ただ、品目別にみると、食品が同2.7%低下と前月の0.9%低下から拡大して いる。また、自動車やスマートフォンなどの耐久財も低下している。 その一方で、原油価格の上昇を受けて、ガソリンなどの燃料価格は同2.2%となっ ている。3月のCPIの小幅上昇は、原油価格上昇による燃料高に起因しているよう だ。また、同時発表された3月の生産者物価指数は、同2.8%低下となり、前月の 2.7%から低下率が拡大、また1年6カ月連続での低下となった。 【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】 シンガポール市場は、RSS3号が8月限と9月限が約定し、5.6セント安と5. 8セント安。TSR20も売りが先行し、4.5〜3.5セント安となっている。 上海ゴムは上伸。午前11時00分現在、指標限月の2024年9月限は、前営業日 比270元安の1万4820元で推移している。 MINKABU PRESS
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